この時期ケアンズは猛暑が続き雨も多く降ります。水遊びをするわんちゃんそして今まで以上に雨に打たれる猫ちゃん達も多くなるでしょう。気温や湿気も上がり細菌が繁殖する環境には最適な時期でもあります。わんちゃん、猫ちゃんが頻繁に頭を振ったり、耳をかゆがっていたり、耳を壁や物にこすりつけている、耳から悪臭がする、耳が赤く熱をもっている、黒い耳垢が出ている等の症状がみられる。こういう症状は耳道の炎症によるものです。炎症の原因は細菌、耳ダニ、真菌、アレルギーなど様々なものによります。
特にシーズー、マルチーズ、プードル、ビーグル等の垂れ耳の犬は耳道が乾燥しずらく細菌が増えやすい環境になりがちな為、汚れ、湿気を放っておくと細菌が繁殖し耳道の炎症を起こす可能性が高まります。犬や猫の耳はL字型になっている為、耳垢や湿気などが溜まりやすい環境にもあるので小まめな耳のお手入れが重要です。又、パグやシャーペイ等の外耳道にしわがより、細く湿気が溜まりやすい犬等も要注意です。
イヤークリーナー、脱脂綿やコットンなどを使い週に1回程度、優しく汚れを拭き取ってあげましょう。外耳炎の予防法は常に耳の中を湿った状態にしない事です。お家でシャンプー
の後、水遊びの後は必ず、耳を完全に乾燥させましょう。シャンプーをする際に脱脂綿等を耳に詰めてあらかじめ水が耳に入るのをなるべく避けてあげましょう。耳を乾燥させる際や耳垢を取り除く際、綿棒や脱脂綿等でごしごしこする事は避けて下さい。耳の皮膚を傷つけてしまうと炎症を起こしてしまう場合があります。これまで多くのトリミングサロン等で、耳の毛を抜くことは一般的でしたが最近では耳の毛を抜かない方が良いとする学術報告も出ており耳の毛を抜かないサロンや獣医も増えてきました。耳の毛の役割は外からのほこりや汚れの侵入を防ぎ、耳の毛を抜くことにより耳の中の毛穴に炎症を引き起こし外耳炎を引き起こしたり悪化させてしまう事もあるからです。
イヤークリーナー洗浄剤の中には耳の中の乾燥を促し細菌や真菌の繁殖を予防し抗菌作用もあるので頻繁にペットの耳のお手入れをしてあげましょう。もしわんちゃん猫ちゃんがいつも以上に耳を気にしている場合は症状が悪化しないうちに早めにお近くの獣医さんに連れて行ってあげましょう。