労働災害とは、労働者が労務に従事したことによって被った負傷、疾病、死亡などです。労働災害というと、工場で作業中に機械に巻き込まれて怪我をしたり、建設現場での高所作業中に転落して死亡したりするようなケースをイメージすることが多いかもしれませんが、いわゆるセクハラ・パワハラ、職場でのいじめなど心理的負荷による精神障害が労働災害と判断される場合もあります。
クイーンズランド州でも労務や職場が原因でうつ病、不安障害、適応障害などの精神障害を発症した場合、ワークカバーに労災の申請を行うことが出来ます。ワークカバーは精神障害が本当に労務や職場が原因で起きたか、労働者、雇用主、医師、その他の医療関係者、目撃者などに連絡をとり情報収集します。ワークカバーは申請受付から20営業日以内に労災認否の判断を下します。ワークカバーの調査と労災認否の通知の手順は主に以下の通りです。
労災と認められると、以下のような補償を受けることができます。
労災と認められない場合は、ワークカバーから通知を受け取った日から3か月以内にOffice of Industrial Relationsに再審査申請することができます。