夏本番、気温が温かくなってくると元気になってくるのが爬虫類と昆虫なんですが、その中でもケアンズ旅行者にダントツの知名度と人気があるのがオオルリアゲハ(英名ulysses butterfly)。和名よりも英名のユリシスのほうが皆さんの耳には馴染みがあることと思いますので、和名はあるものの今回はあえてユリシスと呼びます。さて、ユリシスにはどんな秘密があるんでしょう?
ユリシスにはウロコがある!?
みなさんは、ユリシスの青いキレイな羽の表面てどんな風になってると思いますか?メタリック系の青いスプレーを吹いたようなイメージの方もいるのでは?一般に蝶や蛾の仲間は鱗翅目(りんしもく)という分類で、鱗がウロコで翅はハネです。ユリシスに限らずチョウはみんなウロコ状の粉が全身についています。電子顕微鏡などで拡大したユリシスの鱗粉はさながら青いスパンコールのようです。
ユリシスは赤が好き!?
みなさんは何色が好きですか?洋服を買いに行く時に、つい目にとまる色は何色でしょうか?人間の場合には好みがそれぞれだと思いますが、チョウは赤、白、黄色、オレンジなどが好きです。個人的な経験からするとユリシスは、特に赤がより好きなように思います。チョウが好きな色は、実はお花の色で上空を飛びながら餌となる蜜があるお花を探しているのです。ユリシスを近くで見たい方は赤い服をオススメします。熱帯雨林の森の中で鮮やかな赤や黄色を見つけたら、チョウからすればあそこにお花があるに違いないと思って洋服の色でも寄ってくるのです。もちろん、近くまで来たものの人間の洋服だと気がつくとガッカリして帰っていくわけなんですが遭遇率アップ間違いなし!
幸せを呼ぶ青い蝶・ユリシス!?
ユリシスが幸運を呼ぶとか3回みたらいいとか、頭に止まったらお金持ちになるというようなケアンズの都市伝説があり、ケアンズ各社の日本語ガイドがそれぞれのユリシス何匹みたら○○説を語ります(笑)ので、1匹見たら○○、2匹みたら○○、みんなちょっとずつ違っていてどれが標準なのか私にもわかりませんが、私が皆さんのお手伝いをできるとすればどこにいけば遭遇しやすいのかという点でしょう。ツアーでは定番はキュランダ観光です、スカイレールに乗ってる間は視野が開けるので見つけやすいです。また、水辺で見かけることが多いですからバロン川周辺やアーミーダックもチャンスです。キュランダ以外では、モスマン渓谷やラフティングも川辺ですので遭遇率が高いです。キレイに写真を撮りたい方は、赤い花やオレンジの花があることろで待ち伏せがオススメ。動きが早いので飛んでるとこを撮影するのは至難の技ですが蜜を吸ってじっとしてる間はチャンスです。チョウは羽を閉じてとまりますので蜜を吸い終わり飛ぶ瞬間を連写でとらえると成功率が高いですよ。