住宅を売りに出される方から「家を空にして売ったほうがよいですか?家具を残しておいたほうが良いですか?」とよく尋ねられます。答えは、部屋が空っぽだと買主は自分がその家に住んでいるイメージを描きにくいので、ある程度家具が有ったほうが販売しやすくなりますが、部屋のサイズに比べて家具が大きすぎたり、色の統一が取れていなかったり、家具が古びて見えたりする場合は、家具が有ることで物件の魅力をアピール出来ず、逆効果になる場合も有ります。
ここケアンズでも数年前から、家を販売する際にステイジング(Staging)を行う売主が増えてきました。 ステイジングというのは売却する住宅をより魅力的に見せるために、専門業者に依頼して家具や装飾品を借りて、部屋をディスプレイルームのように作りこむことを言います。家具や装飾品を変えるだけで、同じ家とは思えないくらい見た目が変わり、ステイジングされた家は、確実に買主の購入意欲を誘います。部屋の数にもよりますがステイジングの費用は数千ドルで、ステイジングをした家は、しない家に比べて二万ドル程度高い価格で成約になると言われています。家を売る場合、通常、買主が最初にその家を見るのはインターネット広告の写真です。その写真が魅力的に見えなければ、買主は内覧をしようという気持ちにもなりません。ステイジングでお宅を変身させ、その写真をインターネットで広告することは、より高い価格でお宅を売却することに繋がります。
「専門家にステイジングを依頼する予算は無い」という方は、以下の方法でお宅を魅力的に変えましょう。
・部屋が広く見えるよう、家具は最小限に。
・キッチンカウンターやテーブルの上は物が無い状態に。
・壁、床、カーテン、家具の色の統制が取れていなければ、ラグを敷く(床を隠す)、カーテンを変える、布でソファーを覆う、等の工夫をする。
・クッション、額絵、花を飾るなどで部屋にアクセントをつける。
・窓ガラス、天井のファン、電気のカバー等も含めて清掃を行う。
家具のレイアウトを変えるだけでも、お宅が全く違って見えることがあります。ぜひお試しください。