心医術をリビングインケアンズに掲載していただいていますが、今回は「心医術はケアンズで！」という理由を説明したいと思います

心医術はストレスフリーを目指しますが、その過程で一つだけ受け入れなければならないストレスがあります

何だかわかりますか？

それは、悪い習慣を消し去るときに必要となる我慢から生じるストレスです

タバコをやめるときには、タバコを吸いたい気持ちを抑えるストレス

酒をやめたいときには、酒を飲みたい気持ちを抑えるストレス

運動をしたいときには、怠け癖を抑えるストレスです

なぜストレスフリーを目指すのに、このストレスを経験しなくてはならないかわかりますか？

このストレスに屈服すると、後でより大きなストレスを生み出すからです

タバコが身体に悪いことを知っているのに、タバコを続けること。タバコをやめようと思っているのに誘惑に負けてしまうのは、より大きなストレスを生み出します

酒が身体に悪いことを知っているのに、酒を続けること。酒をやめようと思っているのに誘惑に負けてしまうのも、より大きなストレスを生み出します

運動不足があらゆる病気や不調の原因であることを知っているのに、怠け癖を抑えられないのも、より大きなストレスを生み出します

そしてこれらの誘惑に負けが何度も繰り返されると、「自分はダメだ、できっこない」、という敗北宣言をすることになります

これを心理学の分野では「無力感の学習」といいます

負け癖が付くわけです

これがなぜケアンズ療法とつながるのか想像できますか？

その理由は、ケアンズのような心地よい環境に身を置き、リラックス状態にあると、ストレスを抑えやすいためです

ケアンズが、ずっと負け続けていた方への助っ人になるのです。そして、少しづつ勝ちを覚えて、自信を取り戻さなくてはならないのです

少しづつ自分をコントロールすることができるにつれて、喜びが増してゆくのが分かると思います

これは心理学分野で「自己効力感」と呼ばれている感覚と似ています

なんとなくご理解いただけたと思いますが、多くの人は、逆境に埋もれて精神を鍛えるべきだと考えるようです。しかし、逆です

その方法でもいずれは成功するかもしれませんが、沼津から東京に行くのに例えると、三島から新幹線に乗るのではなく、九州に出て海を渡り、南極と北極を回り、北海道経由のルートになります

もし精神を鍛えたいと思ったら、逆境にどっぷり浸るのではなく、逆境の中にいてもリラックスするようにしてみることです。そうすると、不思議なことにそれは逃避にはならず、リラックスによって柔軟になった思考が最善策を提示し、自然と解決してゆきます

試しにやってみると、死ぬ気もないのに死ぬ気で頑張れなんて気取った安っぽい言葉で緊張を煽ってみるよりも、嵐の中でも平常心を保つことはずっと難しいことだと身に染みると思います

これが身に染みると、逆境というのは本当に面倒ですから、わざわざ大切な自分を逆境に追いやるような不注意には気を付けるようになります

簡単ではありませんが、このストレスにはゴールがあります。すべての悪い習慣を消し去ってしまうとこのストレスはなくなってしまうからです

そして、ここで得られた能力は一生の財産になります

この状態に辿り着くのは我慢して悪い習慣をやめることが唯一の方法です

ぜひケアンズでチャレンジを！