邦人旅行者が海外で遭いやすいトラブルの一つが所持品の盗難です。そしてケアンズでもそれは例外では無く、特に「置き引き」による被害が多数報告されています。
具体的な置き引きに遭うケースとしては、①カフェやレストランでテーブルや座席に置いたバック、スマートフォンが盗まれた、椅子に掛けたジャケットから財布を抜かれた、②野外でかばんを置きっ放しにしてその場を離れ、戻ったときにはなくなっていた、③公園で座っていると、誰かに話しかけられ、気付いたときは横に置いていたバッグがなくなっていた、など、わずかな間であったとしても所持品から目を離した隙に被害に遭っています。
置き引き被害に遭う場所として多いのは「ケアンズ・セントラル(ショッピングセンター)」、「エスプラネード・ラグーン(屋外プール)」、「キュランダ」など人が多く集まるようなところで、昼夜を問わず起こっています。また、ユースホステル、シェアハウスなど一部屋や一軒家に複数人が寝泊まりする宿でも頻発しています。
なお、パスポートが盗難に遭うことも多いですが、ケアンズではパスポートのみを狙う事案はほとんど発生しておらず、たまたまバッグの中にパスポートをいれていたため、そのバッグが盗まれたことによって、パスポートを紛失するケースがほとんどです。
よって、ケアンズ滞在中は免税での買い物などで必要なとき以外は、パスポートを持ち歩かないでホテルの貴重品入れ(セーフティボックス)に預けるか、部屋内に置いたご自身のスーツケースの中などに保管した方が、パスポートの紛失や盗難の危険は少ないかと思います。(但し、小型のバッグやケースではそれごと部屋から盗難される恐れもあるため、もしご自身で保管する場合には衣類などを収納する大きめのものが良いです。)
ちなみに訪問する国によって事情は異なりますが、オーストラリアでは外国人旅行者が常にパスポートを携行する義務はありません。