喘息とは肺の気道が過敏になり、呼吸管が狭くなる胸の状態です。喘息を起こすとこれらの管の裏側が炎症し腫れ、内側の粘液が増加、壁の筋肉が硬くなり空気の出入りが減少します。
原因:あらゆる要因が発作を引き起こします。
・風邪などの感染
・アレルギー(ホコリ、花粉、カビなど)
・寒い気候での運動
・感情的な落ち込みやストレス
・ハウスダスト、ダストダニ
・タバコの煙やその他の煙、ガスなど
・気候や温度の急激な変化
・刺 激 物( 木くずや 合 成 物 質スプレー、化学物質など)
・薬(アスピリン、関節炎の治療薬、心臓の病気や緑内障)
・食べ物や添加物。
症状:主な症状は息切れ、胸苦しさ、喘鳴やせき(特に夜間)です。深刻な場合の症状は、唇が青くなる、肌が灰色がかる、呼吸が早まる、胸壁の陥没、言語障害、治療薬に対して効果がなくなる、気分の悪化などです。これらの深刻な症状がでたら直ちに医療にかかる必要があるため、「救急車サイン」と呼ばれています。
頻度:4~5人に一人の子供に軽度の喘息があります。大抵2歳~7歳の間に発症し成長とともになくなりますが、大人になってまれに再度発症することもあります。
リスク:適切に対応されなかった重度の症状は子供の成長に影響を及ぼすことがあります。まれなケースでは突然死があり、これは深刻な発作がどのようなものかを理解していない場合に起こり、理解することで防ぐことが可能です。正しい治療が行われれば多くの場合、普通の人と同じ生活を送ることができます。
治療:発作を防ぐことが最も有効な治療であり、患者自身、またその家族が対処法を知っておく必要があります。
・喘息についての知識を持っておくこと
・発作の要因を特定し、それらをさける
・薬や吸引機を使いこなす。
・危険なサインや行動を把握し認識する
・医師による定期的な診察を受ける
・運動療法を行う
・問題が起こった場合に備えてはっきりした対処法と行動プランを医師と相談しておく
・肺活力測定で自身の肺機能を知っておく
・常に吸引機を携帯し残量を把握しておく。
治療:もし薬が必要であれば簡単で安全かつ効果的なものにしましょう。吸引治療には3つの種類があります。
・防ぐ(Pulmicort, Flixotide, Alvesco, QVAE, TIade, Intalなど)
・救済する(Bricanyl, Oxis, Ventolin, Altoventなど)
・防ぎかつ 救 済する(SertideSymbicortなど)。
吸引補助剤として錠剤が処方されることもあります。