2018年の訪日外国人総数は、3,119万人(前年比8.7%増)と過去最高になりました。2013年がおよそ1,000万人ほどだったので、わずか5年間で3倍となる伸び率で外国人旅行者が日本を
訪れています。
訪日外国人数の増加の要因として、官民挙げての訪日プロモーション、アジア諸国への査証(ビザ)発給要件の緩和や数次(マルチ)ビザの発給、多くの格安航空便の新規就航や欧米諸国と比べて物価水準の割安感などが考えられます。また、旅行の目的も以前から人気の神社や仏閣の見学以外にも、お花見や紅葉狩り、トレッキングやスキーなど多種多様化しており、特にアジアやオーストラリアなどの周辺国から日本は魅力ある観光先となっているようです。
国・地域別の訪日外国人数では上位から、中国838万人(前年比13.9%増)、韓国754万人(同5.6%増)、台湾476万人(同4.2%増)、香港221万人(同1.1%減)で、これら東アジアの4カ国・地域 で 訪 日 外 国 人 数 の およそ3/4(73.4%)を占めています。また、オーストラリア人の訪日者数は55万人(前年比11.6%増)で初めて50万人を超え、他の国・地域と同様に近年は増加の一途を辿っています。
次に2018年の外国人への査証(ビザ)発給総数は695万件で、その約8割(545万件)が中国人に対する発給でした。その他の国ではフィリピン人35万件、ベトナム人29万件、インドネシア人24万件などです。なお、2018年6月現在、日本はオーストラリアを含む68の国と地域の人々に対して、観光、友人訪問、取引先との商談、会議などが目的での短期滞在の場合にビザ取得を免除しています。
一方で、日本人が旅行などで外国を訪れる際には、多くの国でビザの事前取得が免除されていますが、オーストラリアは日本人が入国のためにビザを事前に取得する必要がある数少ない国のひとつです。観光や商談などで3ヶ月未満の短期滞 在 で 訪 問 する場 合 には 、通常は「Electronic Travel Authority System(ETAまたはETAS(イータス)と呼ばれています)」をオーストラリア移民局のウェブサイトにて申請して取得する必要があります。
出典:外務省(査証発給数)、日本政府
観光局(JNTO 訪日外国人数)