2017年から始まったWHMの税務申告は、多くの不明点があり混乱しています。税務署員(ATO)も混乱してますので、正式に問い合わせた場合を除き、ATOのアドバイスですら頼ることが出来ないのが現状です。WHMとは?417と462のVisa を持つすべての人が対象。WHMには新しい税率と税法上の居住区分が適応されます。学生Visaなどを申請し、ビザが発行された時点から税区分が変更される可能性があり、これが混乱の一つの要因と思われます。
WHMの税率とは?
WHMの収入$1~$37,000は15%の納税義務があります。それ以上は、税率32.5%となります。通常は雇用者が15%の税金をお給料から納税しています。利子収入やその他の収入には税区分に適応した税率が使われます。
WHMは税務申告をする必要はありますか?
ATOによると、収入が以下の場合は申告の必要はないとしています。
1.WHM収入が$37,000以下。
2.WHM収入に対して15%の税金をすでに雇用者が搾取。
3.会計年度内に別のVisaを保持または、発行されていない。
4.WHM収入以外の収入はない、例:ABNビジネスの収入
WHMは経費計上できますか?
経費計上は可能です。その場合は全額が返金されるのではなく税率分の15%が払い戻しとなります。僻地税控除はWHMにも適用されますのでケアンズに6か月以上滞在した場合は申請して下さい。例:ケアンズ$57税控除、クックタウンの場合は最大$1173の税控除が適用。
WHMの税法上の居住者区分とは?
基本的にWHMは税法上の非居住者になりますが、居住者と区分される場合もあります。税務区分を証明するために必要な状況:1.6ヶ月以上1ヶ所に住んでいて、海外に永住する家がない。2.社会貢献、主な財産を持ってきている、AUS永住のための行動と計画を進めている。3.旅行をせず、一定の会社で長く働いていた。4.永住ビザ、一時滞在または学生のビザを申請した。
税法上の居住者となった場合のWHM収入の課税方法
1. WHM収入に対しては15%の税金を払う。
2. 低所得者対象の税控除として$455が適応。
税法上の居住者となった場合のWHM以外の収入の課税方法
1. 学生ビザや短期就労ビザなどでの収入に対して、$18,200までは無税。ただし、WHMの収入分だけこの控除が減らされますので、WHM収入が$18,200以上ある場合は無税枠がなくなり、19%の税金が課せられます。
2.メディケア(国民健康保険)の免除申請をする必要がある場合もあります。
正しい申告をするためにもWHMの税務申告に詳しく、実績と経験のある税理士を利用することをお勧めします。www.eto.net.au/taxrefund#whm.