オーストラリアの象徴的な鳥といえばワライカワセミで、シドニーオリンピックではカモノハシ、ハリモグラと共に大会のマスコットキャラクターにもなりました。日本の動物園でもたくさん
飼育されていますので日本の動物園で見たよっていう方も多いのではないでしょうか。可愛い見た目にだまされてはいけません、今号はワライカワセミの秘密をお伝えします。
ひみつ その1ワライカワセミは怒っている!?
ワライカワセミは名前の通り独特な鳴き声で人間が高笑いしているような声で鳴きます。どきどきツアーでは、クククを3回、カカカを3回を繰り返し繰り返し高速で鳴いているような声と説
明しているのですが、これは実際に聞かないとピンとこないと思いますのでぜひyou tubeなどで探して聞いてみてください。人間にとっては大笑いしているような声なのですが、当のワライカ
ワセミにとっては他のワライカワセミへの縄張りの誇示であり「ここは、僕の縄張りだからよそ者は出て行け」という意味で鳴いています。笑っているどころか、むしろちょっと怒ってる!?
家族単位で暮らすワライカワセミは時に数匹で笑い声の大合唱をして縄張りを守っています。
ひみつ その2ワライカワセミは肉食系!?
その見た目の可愛さとは裏腹にワライカワセミは獰猛な肉食系です。大好物は小さなヘビやトカゲです、その他にも昆虫やネズミだけでなくキャンパーのソーセージやベーコンを横取りする悪
行ざんまい。どうも細長い形の肉がお好みのようです。そして、食べ方にも特徴がありまして基本的には鳥類は歯がないので丸呑みなわけなんですが、生きた獲物は食べようとしたら抵抗しま
すのでワライカワセミは硬いものにブンブン打ちつけます。ヘビをクチバシでつかんだら、木の幹でも地面でも岩でも硬そうだなってところにバッシンって音がするぐらい何度も叩きつけなが
ら飲み込んでいきます。自分より小型の鳥を食べてしまうこともある乱暴者でもあるのです。
ひみつ その3ワライカワセミはアリ塚を壊す!?
ワライカワセミに限らず、ケアンズ周辺に住むカワセミの仲間は樹上のアリ塚に穴を掘って巣作りをするケースが多い。必死にアリ塚を築き上げるシロアリたちにとっては迷惑な話だとは思う
んですけど。しかも普通のカワセミならばピンポン球サイズの穴で済むところが、カワセミ科の中で最も大きいワライカワセミのあける穴は半壊に近いような状態でシロアリが気の毒になって
しまいます。ワライカワセミにすれば、安心して子育てができる場所を作ってるだけなんだとは思いますが、自然界は厳しいですねー。