こんにちは三井と申します。リニューアル後はじめての投稿になります。普段は日本在住で医師をしておりますが、いろいろなご縁がありましてケアンズと健康のつながりを考察・提案させていただいています。今回は時間軸という視点からケアンズのこころへのアプローチを考察してみました。
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比較宗教学などの分野でよく引き合いに出される数式がある
A=B and/or A≠B
AはBであるがAはBではないという意味である
普通の人はこれを奇跡のように感じるかもしれない。このあたりに神性が宿る
しかしながら、奇跡を使わずとも答えは簡単である
今、この記事を書いているが9:26である。しかし、今9:27になった
これが答えである
Aは今。Bは9:26である
まだわからない人もいるかもしれないので解答をそのまま書くと、今は9:26だが今は9:26ではないということである
時間軸を考えるとことは日常生活やビジネスの上でも大切である
例えば1000円の菓子と2000円の菓子があったとしよう
金額は2倍である
では、1000円の絵画と2000円の絵画がある
これも金額は2倍である
しかし、価値の上では同列に考えてはいけない
菓子はすぐに消費してしまうが、絵画は正しく管理すれば一生の間楽しめるものである
こういう考え方ができるようになると、無駄が減りお金に困らなくなってくるのである
多くの人たちはすぐに消えてしまうような水物や水商売に費やしすぎる
せっかく建てた長寿命の鉄筋鉄骨コンクリート造りをすぐに壊してみたり、なぜこういうことが起こるかというと見通しが甘いからである。デザイン的なセンスを磨かないと、すぐに飽きて気に食わなくなってしまうのである
今の医学がくだらないのも、A=B and/or A≠Bを満たさないからである。たとえば心の働きや生体エネルギーの流れのような実際にあるものをほとんど顧みないからである
話がずれた
とにかく、もっと健康や叡智といったような一生の財産を貯め込むべきである
以前の論文でも述べたことがあるが(哲学でスピリチュアルを考える https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcam/8/1/8_1_43/_article/-char/ja/)、このように時間軸に霊性は宿るものなのである
霊性といってもいろいろな思想がある
たとえば、ニューエイジの領域でよく言われる永遠の今という言葉がある
しかしながら、ニューエイジは近似的ではあるが気取り屋や煩悩の産物で、人を惑わすものであるようにも感じられる
一応、Aに永遠、Bに今を当てはめれば条件を満たすようにも思うが、どうもしっくりこない
ケアンズは強く霊性を揺さぶりA=B and/or A≠Bの感覚をよみがえらせる
ケアンズの大自然はいつも違う。しかし、おそらくは美しすぎたり、偉大すぎるため変化の感受性の閾値を超え、いつも違っているのだが、いつも同じようにも見えるのかもしれない。アボリジニの壁画もそうである。今と大昔という長い時間軸の中に、今の自己の中にある原点のようなものにふれ、魂を揺さぶるのである
したがって、霊性の領域でA=B and/or A≠Bを満たしているのである
ケアンズが霊性を揺さぶること。これがケアンズ療法のコア理論です
1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。