今年も健康だからやらなくていいですと言っているのに、 総務課からの度重なる心理的圧力を受け検診を受けてきました。
以前よりずっと高かったLDL- Cは昨年より順調に下がってきています。ナッツ、ハチミツ、 果物を中心としたヨガ・ アーユルヴェーダ食の割合が増えていますが、 メタボリズムが正常化してきているようです。
中性脂肪の高値は心当たりがあり、 最近心理的に俗世に下りてきて、 いろいろ世間的な仕事をしているのですが、 講師を依頼された後の会食とかの付き合いが増えているためだろう と考えています。 せっかく用意してくれたワインを断るなど無粋なことはしにくいで すからね。しかし、 本当に今の外食やビジネスの習慣というのは病気と深く結び付いて いると思います。なので、そろそろまた引っ込もうと思います(^ ^)
精神力で病気を治そうという人もいますが、 精神力の使い方を誤っています。 理想的な選択をできる理性とそれを実行する意志の力が病気を予防 するのだと考えています。不健康な生活習慣を送り、 健康でいようなんというのは、 ニュートンの物理法則に反することができるくらいの聖者でなけれ ば無理です。
代謝がスムーズになると、尿酸、 肝機能などは基準値の中央値よりやや低めになるようです。
基準値の母集団の元は、 現代の一般的なライフスタイルでしょうから、 大多数がそもそも理想ではないのだと思います。
心電図では反時計回転というコメントがありますが、 臓器の位置にも変化が現れます。
体質が改善してくると、心臓が立つような位置関係になります。 逆に肥満になると心臓は寝るような位置関係になります。
反時計回転は、心疾患のリスクが低いという研究結果があります。
心電図の時計回り回転は心血管疾患死亡リスクと正の関連, 反時計回り回転は負の関連 Nakamura Y, et al. Prognostic Values of Clockwise and Counter-Clockwise Rotation for Cardiovascular Mortality in Japanese (24 Year Follow-up of NIPPON DATA80). Circulation. 2012; 125: 1226-1233.
これからも大多数が理想ではないことがわかります。 病態を基準にすると、反時計回転が基準で、 現在の正常が時計回転と捉えることもできます。
ケアンズの美味しいフルーツとハチミツでどうかご健康の実現を!
1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。