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「生」への思い

2009年10月12日

数日前、50年に一度と騒がれた大型台風が過ぎ去りました。

ここ最近(以前からかもしれませんが)、・・・年に一度などの表現が多いように思いますが、いたずらに不安が煽られるのも困りものです。

余談ですが、そういえば、TV番組で「この後、衝撃の事実が・・・」などと意味深を残してCMに入ったわりには、期待して見続けると、見合ったものがないこともよくあるように思われますが、私の期待が大きすぎるのが良くないのかもしれません。

無料で楽しませていただいているので、小言を言うのはばち当たりでしょう。

  

台風の翌朝、気掛かりにバルコニーを見ると、植木鉢が倒されたり、強風に煽られて、植物の枝が折られていました。

折れた枝をそのままにしておくのも痛々しく、可哀想なので、挿し木にしました。

数日経ってもしおれてこないのは、きちんと水を吸い上げている証拠で、おそらく根付いてくれると期待しています。

 

自宅のバルコニーには、プラスティックウッドを敷き詰めているため、「生」を繋ぐためには、折枝を土に移植する必要がありましたが、おそらく、ケアンズの熱帯雨林では、このような「生」の繋ぎは自然に行われているのでしょう。

私は、植物や動物を見ていると、彼是と人間の奥底にある思いに気づくのですが、このような、絶望的な悲運に見舞われても「生」を繋ぐことができることに、生物が持つ「生」の価値観に対する強い執心を感じます。

人間では、様々な価値観への欲求があるため、差し引きで「生」への執心を超えてしまうこともありそうですが、心の奥底にこのような確かな思いが潜在することは間違いないでしょう。

「生」をしっかりと見つめ、生きていること自体の素晴らしさに、喜びや幸福を感じることができるようになれば、人生はより豊かになるものだと信じています。

 

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プロフィール

ymitsuiymitsui
三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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