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ケアンズ療法のすすめ       

お世話になっている先生が本を出版されました①

2014年03月17日

何ヶ国語も話せる友人、知人が何人かいますが、共通しているのは生まれて間もなくそれらの言語に接していたということです。

現在の脳科学は科学的な側面から ストレスフリーな言語習得ストラテジーを明らかにしています。音を聞き分ける能力は1歳になる前に完成してしまい、神経に軸索ができる7歳くらいになると可塑性が低くなり(簡単に言えば頭が固くなる)、バイリンガルと同じ脳の領域を使った言語習得が著しく難しくなります。

言語習得のタネはたったこれだけです。

親のちょっとした知識と実践で、子供は一生の能力を身に着けることができ、そうでなければ、あとあと成績が悪いと努力が足りないなどと尻を鞭打たれることになり、子供は本当に苦労します。心医術も外来の短い時間で到底説明しきれる内容ではないので、もうどうにかしたくて自腹300万円を切って出版しているのですが、保坂先生もご出版は大変であったと思います。こういう科学者とか教育者の努力や苦労に世間さんは本当に耳を閉ざしていて、もう本当にどうして火に飛び込むような向う見ずなことばかりに引き寄せるのか日々悲しい思いでいるのですが、ここではっきりといいます。

言語も健康も同じ。早い時期に手を打たないと手遅れになります。

少しボヤキが入りましたが、話を戻します。

私の時代の英語教育は、中学から始まりました。多くの同世代の方々が経験したであろう意味不明な退屈な暗号との格闘です。人間の自然生理的な性質にとって無理のある詰め込み教育を強いられ、落ちこぼれたり、優劣がつくような子供を萎縮させる職業訓練的な教育にはもううんざりしています。最近では小学校3年生くらいから英語教育を始めるようになるそうですが、どうなるでしょうか。3年生からでも遅いと考えているのですが・・・。

というのも、幼稚園か小学校低学年くらいの時だったと思います。両親がカセットテープの英語教育プログラムを購入してくれました。何度かトライしてみたのですが数十秒も耐えられず、もうお蔵入り。立派なケースのふたを開けると、12本くらいのテープが並んでいたのですが、最初の1本目だけが使用され、あとの11本は新品そのままという光景がよみがえってきます。

このような理由から、子供が生まれて間もなくから環境の中に多言語を取り入れるよう心がけました。そして、その一環として、近所にありました「ほさか英語教室」にお世話になりました。

前置きが少し長くなりましたが、幼少からの英語教育を、本当に長い間続けてこられた保坂先生より、「宇宙時代の子育て 母さん、佳く愛して(セルアファのすすめ)」が出版されました。45周年を記念!!したご出版とのことです。幼少からネイティブと同じ言語環境の中の英語獲得を目指すという教育方法は、今でこそ色々なところでみられるようになりましたが、45年前を考えるとパイオニア的存在でご苦労も多かったことだろうと思い頭が下がります。

題名から、ただ単純に英語能力を獲得するだけでなく、子供の健やかな人格形成を願った教育を提供したいという先生の気持ちが伝わってきます。

こちらでもKeikoさんがブログでケアンズでの子供の教育についてよく触れられていて、興味深く拝読させていただいていますが、ケアンズの教育方法は日本の教育とはだいぶ違ってノビノビやっているなぁと感じています。

ケアンズの教育と似ているところ、他いろいろと感じるところがありましたので、長くなりそうですので何度かに分けて感想を書いてみたいと思います。

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プロフィール

ymitsuiymitsui
三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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