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こころで病気をなくす②
2012年08月16日
病気をなくすというのは突拍子もないことと思われるかもしれませんが、今回はいくつかの根拠をお示しいたします。
一つは、米国で行われた調査で、生活習慣の改善でどこまでがんを防ぐことができるのかという研究です。
60%程度のがんを減らすことができるという結果でした。
行動(生活習慣)はこころと結びついていますから、こころの持ち方でがんを減らすことができることがわかります。
さらに、生活習慣や文化、環境を過去にまで遡り、2つの参考になる根拠をお示しいたします。
ひとつは、古代のミイラの研究です。
ミイラに残された病気の痕跡を調べたところ、がんはほとんど見つかりませんでした。
もうひとつは、幼い時期に森に捨てられ、青年になって発見された野生児研究です。
こちらの記録では、言葉はうなり声しか発せず、五感が著しく未発達で、そのかわり、どんなにがんばっても(例えばタバコで鼻を刺激しても)くしゃみもせず、風邪もひかなかったと記録されています。なんとか風邪をひかせてやろうと思い、衣服を着せたところ、暑さ寒さの感覚が生じ、くしゃみをして風邪をひくようになったと記録されています。つまり、人間の感覚や病気は、言語を含めて育ってきた環境ととても強く結びついていることがわかります。
また、煮えたぎる鍋からジャガイモを素手で取り出したり、赤く燃える炭をつかんでもやけどしなかったと記録されています。
確かに、皮膚自体は、火傷するよりも高い温度まで耐えることができそうです。
つまり、こころが火傷を酷くしているということになります。
一度、自動車の電子部品を修理していたときに、誤って半田ごてをつかんでしまい、指が白く変色するほどになってしまったことがあります。
この知識があったため、冷却の応急処置のほかに、痛みから恐怖や不安を切り離し、痛みそのものを感じ、なるべく火傷に意識を向けないようしたところ、数日間、わずかにヒリヒリしたくらいですぐに治ってしまいました。
これらの記録やこのような経験から、病気をなくすというのは、ある特別な人に起こるのではなく、ある種の適切な手続きを経れば、誰にでも起こりうるということがわかります。
もちろん簡単だからといって原始にかえり野生児に戻ることには抵抗を覚えますから、現在の世を、病気が起こらないような環境にデザインしてゆく必要があると思います。
ただし、皆様よくご存知のように、環境を変えるのは大変。さしあたり、自分が変わるほうが楽です。
まず、病気をなくすためにすぐにできることは、悪い習慣をやめ、良い習慣を行う能力を身につけることでしょう。
心医術の3章「こころの性質」で説明していますが、この類の制感はストレスの少ない心地よい環境で訓練することが上達につながります。
制感に何度も繰り返して成功すると、さまざまなことに気がついてきます。
例えば、食べ物の好き嫌い。
私は、1年ほど前まで、食べ物の中で唯一納豆が大嫌いでした。
ある日ふと気がつきました。
何か最も好きなものをつくるために、相対性として、何かひとつ最も嫌いなものをつくっているのではないかと。
ひとつ先入観を捨てて納豆そのものの味を味わってみよう!と思ったところ、いままで意識が向かなかった納豆全体の味を認識できるようになったようです。
大好物になりました。
あらゆる好き嫌いはこんなたいしたことのないもんだと思います。
そして、こんなもんで、いろいろな事象といがみ合うのはくだらないものだと思います。
こころが自在に近づくと、何かと楽です。
悪い習慣をやめられない、いわゆる依存ですが、日本で自分をコントロールできず挫折を繰り返している人も、ケアンズで行えば行いやすいのではないかと考えています。
制感はストレスが少ない心地よい環境で行いやすいからです。
制感ができても次の困難があります。
現在の世は、ステルスマーケティングやら心理効果やらを悪用して、効果がないのに、効果があるように見せかける(それだけならまだしも、危険を隠して害になるものすらもある)ものも多いので、正しい知識を選ぶ能力も必要です。(心医術では、このような損得を離れて、真摯に検討させていただきました。よろしければご参考にしてください)
科学がここまで明らかにして、少しの努力で実践できるのですから、近い将来に病気はこの世から一掃されるような気がしています。
このような世界はワクワクしますね!
プロフィール
- ymitsui
- 三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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