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どうしてヨガ?

2015年10月15日

人と会ってヨガの話をすると、どうしてヨガをするようになったのかということをよく聞かれます。

 

いろいろ理由がありますが、もっとも大きな理由は、自分は自分の主でありたいという理由です。

 

心医術は科学を用いて自分を制御する方法を説明してあり、即効でそれなりの効果を上げることができますが、さらなる上を目指したいという探求でヨガに出会いました。

 

動機としてはあまり良いものではないかもしれないですね。

 

心医術をやっていると、ゴールが似ていることもあり、ヨガの進歩も少し早いような気がしています。

 

その探求の中で、こちらの写真を見たときに、もうヨガをやろうと心に決めました。

 

ヨガ

(引用:本山博 1977 密教ヨーガ pp.218)

 

呼吸などの調節によって心臓の動きを止めていると説明されていますが、要するに意志の力で心臓を制御できるということです。

 

ほとんどの医者はできっこないと言うでしょうね。

 

最初は、捏造ではないかと半信半疑です。

 

しかし、著者の本山先生の施設で何度かヨガを教わりに行ったこともありますが、嘘をつくような人ではないと思いますので、この図は真実なのだろうと考えています。

 

半信半疑だとなかなか行法にも身が入らないのですが、それでも続けていると、心身に変化が生じてきます。そうして、説明されるていることが実際に自分の身体でもその通りになると、だんだんと身が入ってきます。

 

現在の医療では、本当にくだらないことをやっているなと正直なところ思うのですが、今までより5mmHgも血圧が下がれば有意差が出たと大喜びで大々的にプロモーションを打って、研究費用、販売促進費用など何億円もかけて、まあそれで世の中回っているのですけれども、人類の将来という大きな視点から見ると、それでよいのかなと思うわけです。

 

少し前に、今年はほとんど休みなく働いている多忙の折、血圧を測ってみたところ、小職にしては少し高めでした。目をつむり、ケワラビーチで波の音をききながら、強い日差しのエネルギーと木陰の涼しさ、砂の感触、ケアンズの香り(これは飛行機を降りて空港から一歩出た時が一番強く感じます)のイメージの再現に浸った一分後は血圧も脈拍も少し落ち着いています。

 

ヨガ血圧

 

ただ、言っておきますけれども、ここまでできるようになるのは簡単ではないですよ。

 

毎日毎日、身体のレベルでは以前の自分だったら3分で音を上げるようなトレーニングを毎日継続し、スピリチュアルのレベルでは、色々な固定観念や雑念、それらは信念とも結びついていますから、打ち破るためには、恐怖や不安、繰り返しの退屈さ、怠け癖などにも打ち勝たないとならないのです。

 

あと、大体の人が好きな食べ物、嗜好品も大体ダメです。

 

まだまだ、修行が足りないのですが、それでも少しづつ身体をコントロールできる能力が増しています。

 

これより、ヨガは科学であることがわかります。

 

そして、イメージの再現により血圧や脈拍数を安定させるケアンズの癒しもまた、ケアンズ療法という科学です。ヨガにも通じているような気がします。

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プロフィール

ymitsuiymitsui
三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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