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ケアンズに感謝
2010年08月23日
「わたしはずっとまえからあなたに訊こうと思っていたことがあります。あなたは教養がおありです。このような草原にあなたがひとりぼっちになり、太陽がこんなにも茂みを照らすとき、なにかが語りかけているような感じがしませんか。それは耳に聞こえるようなものではありません。それはなにか、自分がどんどん小さくなって、相手がどんどん大きくなっていくような感じです。そのとき、世のなかのささいなことはすべて無に思えるのです。」
前回のケアンズ滞在で、癒し手の方から霊性という概念を教えてもらってから、霊性の分野にも目を向け、研究を進めています。
これは、オットー著.久松英二訳.聖なるもの.岩波書店.中で紹介されている、アフリカ旅行の広告、The Inquirer, 14. July, 1923におけるO. Schreiner, Thoughts on South Africa, London 1923からの引用です。
以前にこちらに書かせていただいた、ココナッツビーチで感じた、自然と自分とが一体に融合してしまう感じと似ています。
1923年にロンドンで発行された広告が、ドイツ人のオットーの心を打ち著作に引用され、それと同じ心理が21世紀に生きる私にも引き起こされたということは、時代や人種に関係なく、幅広く人間に備わった性質であるようにも思われます。
また、ささいなことにこころが乱れそうになるとき、このココナッツビーチでの体験を思い起こすと、語りえぬ安心感に包まれます。
こころの安定に作用するならば、健康に対する恩恵も大きそうです。
このような「語りえぬもの」が霊性に属すのでしょう。
メディテーションの初歩も覚えたので、次回のケアンズ滞在では、いつもよりももっと丁寧に、ケアンズが語りかけてくれている感じに意識を向けてみたいと思います。
ヨガでのメディテーションでは、気を取り入れ、それをからだの外に返すとき、感謝や愛を加えて返すことも大切とされています。
ケアンズから恩恵を受け取ることができたら、ケアンズに感謝や愛を返すことも大切かもしれません。
プロフィール
- ymitsui
- 三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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