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武道は戦いを無くす?
2011年07月04日
週末は高校の同級生の結婚式で東京へ。
そこで、心医術でご著書から引用させていただいている、山本哲士先生とお話をさせていただきました。
先生はホスピタリティ学の重鎮でおられ、結婚式会場のペニンシュラホテルのホスピタリティにも携わったとのことです。
ホスピタリティには利他のエッセンスがありますから、このような話に。
最近、先生は剣術のマスターとやりとりをする機会があって、それによると、技術だけでは到達できないある一定のレベルに達すると、刀を交えた瞬間に、どちらが切られるのかがわかる。
それは、西洋の剣術が絶えず剣を振り回すのとは違って、刀を合わせた静で完全に相手と自分が一体になるからわかる。ということでした。
そうなると、無駄に争う必要が無くなる。
未熟だから戦ってみないとわからないんだよ、と言っておられました。
私も最近、ヨガのマスターと対面で瞑想をしていた時に、鼻炎で鼻がむずむずし始め、良くなったと思った瞬間に、マスターが鼻をずるずるさせ、「鼻炎がひどいねぇ」といわれ、私の鼻炎をうつしとられたという経験をしました。
この経験を山本先生に話すと、おそらく人間には、自分と他人を統一させる何らかの方法があるんだろうねぇと話されました。
多分これは、日本人に備わった特別な感覚で、つねに分離が根底にある、他の人種にはできないだろうと。
日本の武道には、相手を倒すという要素よりも、お互いに成長することにより、お互いを生かすという精神があるのかもしれません。
勉強になりました。
心医術は完全なプラグマティズム(アメリカ哲学のひとつ)、現在力を入れているヨガはインド哲学、普段の思考方法はヨーロッパ哲学の力を借りているので、妙にヨーロッパの友人と話があったり、また、こころはすぐにケアンズに向かってしまったりするのですが、少し、地に足をつけて、日本人の感覚を磨いて、日本のためにも仕事をしなければならないのかもしれないなぁと感じました。
プロフィール
- ymitsui
- 三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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