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コブシメ!!
2009年02月14日
グレートバリアリーフは現在水温28℃と温かく、快適なコンディションです。
1週間ほど前にサイクロンが近付いたこともあり、透明度はやや落ちていますが徐々に回復してくるでしょう。
この時期水中は産卵、子育てシーズン。今回はコブシメ(甲イカ)についてご紹介します。
英語ではCUTTLE FISHと呼び近づくと体色を変化させて砂地やサンゴの色に化けて隠れようする擬態上手。観察していると面白い生物の一つです。
ペアで現れるのはグレートバリアリーフ付近では11月後半から2月末位。オスとメスが腕をからませて緩やかにホバリングしながら行われ、オスからメスに精子の入ったカプセルが渡されます。
メスはサンゴの枝の間に注意深く1つずつ卵を産み付けていきます。卵はピンポン玉より少し小さい直径約2.5cmの先端がやや尖った球形で、乳白色です。一度に100~200個産み、約2ヶ月で1000~1500個の卵を産むといわれています。
産み付けている間もオスはメスの背後で健気に見守っています。
産卵から80日ほどたった夜明けに孵化がはじまります。孵化した赤ちゃんは胴長1cmを超えるイカ類では最大の赤ちゃん。浅いところで孵化したコブシメは深場に移動し成長していきます。
コブシメの寿命は1年か2年で数回産卵した親は役目を終えて死んでしまうそうです。
エージンコートリーフのあるポイントではボートの近くのユビエダハマサンゴに卵がうえつけられており、ダイビングの度に今か今かと新しい命の誕生を待ち焦がれています。
産卵の瞬間に偶然立ち会うことができましたが、本当に感動しました。その時もオスが付かず離れずついていました。
本日の情報によるともう卵も透明になってきており、赤ちゃんが透けて見えてきたとのこと。運がよければハッチアウトの瞬間が観察できるかも!
皆さん、稚魚がいっぱい、新たな命の誕生を祝福しに賑やかなグレートバリアリーフへ行きましょう!!
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