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スピリチュアリティ(霊性)

2010年04月11日

次号のリビング・イン・ケアンズはスピリチュアル特集という案内をいただきました。

 

私は、白状すると、つい数年前まで、それは頑固な「科学原理主義」でした。

つまり、科学こそが絶対的に正しく、真理に到達できるたった一つの手段だと信じていました。

 

今は、そうではないことに気付き、いうなれば「科学道具主義」になっています。

つまり、科学は、現在のところ人間が使用できる、ある目的に到達するための、ある状況での、最善や次善の策を提示する、便利で確実な道具だという立場に変化しています。

 

さて、「魂」、「真理」や「絶対的存在」といった、形而上的存在に助けを求めずに、とにかく最善に向かって、行けるところまで行ってみようという方法は、「機械論」といわれています。

 

「心医術」は、最善の健康や幸福を目標として、「機械論」を展開させていただいているのですが、ある段階まで到達すると、どうも、「魂」、「真理」、「絶対的存在」、そういったものが、チラチラチラチラしはじめます。

何かがありそうなので手を伸ばしても、決して掴むことのできない何かです。

人間には、このような何かを感じとることのできる本性があるのではないかと考えています。

 

考えることだけで、この答えを無理に求めようとすると、ニヒリズム(虚無)という、底なしの無力感に嵌まり込んでしまうこともあるといわれています。

 

そのため、考えるだけではなく、実際に経験すること。

ヨガのような伝統的技術や、スピリチュアルワークなどの分野での、言葉では表現することのできない、体験的理解が役立つのではないかと考えています。

 

そして、喩えていえば「スピリチュアリティ道具主義」のように、スピリチュアリティを病気の奇跡的回復や幸福のための道具に使おうとすると、高いお金を払ったのに、期待したほどの効果がないといったような、痛い目に合うような気がします。

 

スピリチュアリティの実践は、人智を超える超越的なものを実体験し、感じること自体が目的であって、健康や幸福は二次的にもたらされるものとしたときに、素晴らしい価値をあたえてくれるのではないかと考えています。

 

ケアンズには、この分野で、人間とは思えない、凄い方が多くいらっしゃいます。

 

しかし、準備もなしに、このような未知の領域に突撃するのには、大きな勇気が必要になります。

 

スピリチュアル特集は、とても良いガイドブックになってくれるかもしれません。

 

楽しみです。

 

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プロフィール

ymitsuiymitsui
三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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