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ビヨンド心医術:雑念を止める

2012年08月05日

ケアンズ療法≒心医術ですが、今回から、心医術の執筆時にはまだできなかった技術もこちらで紹介してゆきたいと思います。

心医術を出版したときは感覚的には、自身が人間Ver1.xから2.0にバージョンアップしたときに、Ver2.3位を志向したようなイメージです。

そのため、心医術の本の中では、「さまざまな感覚受容器が感情・情動と結びついているため、雑念を止めることはできません」と結論付けているのですが、雑念を止めることができることがわかってきました。

今回は雑念を止める方法を。

心医術の中でも説明していますが、普段、表出されるべきでない感情は、抑制されています。

この表出すべきでない感情が出てきてしまったときに、社会的に問題を起こすことがあることから、心医術ではそれを抑制し続けようというアプローチです。

まずはこれができないと次のステップに進めません。

というのは、次のステップでは怒り、悲しみ、恥ずかしさ、などなどネガティブでトラウマ的な情動と感情に容赦なく晒され、向き合わされるからです。

心医術は科学の助けを借りて、意志の力でこの制感を積極的に行いますから、心医術を実行している方は安全に進みやすいと思います。

では、その方法です。

目を瞑り、呼吸音や、身体の一部など自分の意識を向けやすいところ(アジナチャクラやスワディスターナチャクラに意識を向けることが多い)に全意識を集中させます。

意識を集中すると、情動を抑えるために働いていた脳のリソースが他に向いたことによって、その部分の脳が抑えていた情動が出てきます。

つまり、意識を集中すればするほど、いままでのトラウマみたいなものが出てきます。(そのため、普段から余計な事物に首を突っ込んでトラウマみたいなものを溜め込むようなことは避けたほうが良いのです)

最初は、精神の集中も難しいですから、精神の集中と雑念の区別すらもわからないのですが、だんだんとその違いがわかるようになってきます。

そうすると、雑念が沸けば、ああ雑念が沸いたなと思って簡単にやり過ごして、精神の集中に戻ることができてきます。

それを何度も何度も繰り返しているうちに、面白いことに、だんだんと雑念が沸かない時間が長くなってきます。トラウマの掃除ができてくるようです。

トラウマを思い出すことは、心的外傷を引き起こします。

にもかかわらずトラウマを消しさるためには、トラウマを意識にあげなければならない。厄介なものです。

そのため、ケアンズのような心地よい環境で行うことも大切です。

雑念がとまると、本当に澄んだ静けさを体験できます。

せっかく人間に生まれてきたのに、この素晴らしいものを体験せずに、知らないままでいることは勿体無いと思います。

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プロフィール

ymitsuiymitsui
三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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