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一所懸命という言葉

2013年12月16日

今年もあとわずかですね。

厄年ということもあり、あまり外には出ず、無理をせず、歪みを整える年にしようという方針で過ごしてきました。

一番どうにかしなきゃならんなぁと感じていたのが、畑。

もともとは大荒地野菊なんてのが勝手に生えるほどの原野でしたが、その大荒地を昨年はエノコロ草に占領され白旗をあげて(そのわらを有効利用する戦略でもあった)、1時間とか2時間の時間有給を取りながら、今年はなんとかここまで整地しました。

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無農薬、無施肥で収穫も増えています。収穫しても増えているということは、大地に無理をさせていないということなので、嬉しいです。

 

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こういうことをやっていると、不思議と日本語の本当の意味もわかってきます。

日本語は土地と生活と感性が結びつき、一つ一つの言葉が情緒に溢れていて、本当に美しいですね。

 

一所懸命という言葉がありますけれども、懸命っていうのは、命(≒命令)を懸けるという意味で、もともとは領主から託された一所というでした。

その託された一所を原野から開拓して生活の基盤として守りながら、それが同時に国造りにもつながる。祖先は武士でもあり、開拓農民でもあったわけです。

自分の手で、雨で固まり根で絞まった大地に鍬を跳ね返されて苦労してみないと、こういう感覚はなかなかわからないですね。

それがいつしか、一生懸命になって、一生を懸命された。どなたから???って思うわけです。

そして、スカスカになってただ漠然と一生頑張るになってしまいます。

 

子供たちも楽しく一所懸命、落ち葉集めをしてくれます。こんなに小さいのにもう一所を支えてくれています。

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この落ち葉は、腐葉土になり、畑に循環し、野菜や果物として頂きます。

 

言葉が理解できるようになったから、祖先の営みの積み重ねや今の日本という国土に敬意も湧き出てくる。

日本の生活は、土地や草木といった自然と、食事や教育や療養や娯楽といった生活と深く関わってきたことがわかります。

そのスムーズな気の流れが、健康ということと確信しています。

 

言葉っていうのは大切にしなければならないとしみじみ感じます。

 

こんな感じで今年は自分に託された場所で一所懸命やっておりました。

 

来年は後厄。

引き続き、一所で頑張りたいと思います。

皆様、良いお年を!

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プロフィール

ymitsuiymitsui
三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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