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失敗癖とこころ
2014年10月15日
心医術のステップの一つは、こころに染みついてしまっている無力感の消去です。
無力感というのは、ああ、自分はやってもダメなんだという心理の働きです。
これは、生まれてから現在までの経験の積み重ねで染みついてきたものです。
果樹園を作るのには20年かかります。
接木苗を使えば3年くらいで出来ますが、種からの実生苗には接木苗にはないロマンがあります。
人生すべてのモノが3分間のカップラーメンのようにすぐに完成するわけではありません。
自己啓発の人は「大きな夢に向けて今すぐ実行しなさい!信念があれば必ずできます」なんて甘くささやき、ある意味では正しく、ある意味では大間違いです。
達成するまで度重なる失敗にもこころが折れなければ、それは正しいです。
しかしながら、機が熟していないのに、未熟な野心から、自分の器量を超えるものにチャレンジしても大抵は失敗に終わるだけです。
それどころか、ああ、自分はやってもダメなんだという無力感をさらに強化します。
無力感の反対は、自己効力感です。
心医術では、こころをコントロールする方法で、やればできるんだという小さな成功体験を積み重ねることにより、無力感を消去し、種を育てるように丁寧にゆっくりと自己効力感を育ててゆきます。
それができたとき、「大きな夢に向けて今すぐ実行しなさい!信念があればできます」は大きな価値を持つようになると思います。
信念は成功体験の積み重ねから生まれるものだからです。
プロフィール
- ymitsui
- 三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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