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子供の頃の記憶
2010年01月07日
先日、出身した小学校が閉校になるので、その前に来て話しでもしないかと、校長先生からお誘いをいただきました。
25年ぶりに訪れた、ちょうど終業式が終わったばかりの校舎は、閉校を予感させる寂しい雰囲気でした。
(座敷わらしではなく娘です)
校舎に入ると、今まで思い出すことのなかった、たくさんのことが、記憶に蘇りました。
脳科学分野の研究では、強い情動を伴った記憶ほど残りやすいと考えられています。しかし、使っていた文房具や、日常の遊びといった、取るに足りない些細なことまでが記憶から蘇りました。目で見た全てを、写真のように記憶できる脳の持ち主がいることを考えると、思っている以上に、目で見た情報は、脳に蓄えられているのでしょう。
「こころ」の問題を解決するための方法のひとつに、精神力動的療法があります。
現在の問題の原因が、幼少の時に、両親や兄弟などの他者との関係で培われた、忘れ去られた心的葛藤にあると考え、過去の記憶を徹底的に掘り起こし、その葛藤を解決してゆくという療法です。
思い出したくない遠い昔の記憶は、無意識的に抑圧されおり、それに直面する勇気を持たなければ、あえて思い出そうともしないものです。
直面する勇気とは、自分がしてしまった悪い事に対して、必要以上に自分を弁護することなく、反省し謝ることから逃げないこと。逆に、誰かから受けたひどい仕打ちに対して、必要以上に怒りを覚えることなく、相手の立場を理解し、許すことから逃げないことと思っています。
したがって、時には、自分の過去を振り返り、さまざまな心的葛藤を解決してゆくことも大切かもしれません。
小さいときの心的葛藤の原因の多くは、小さなことだったかもしれません。人間は道徳的に成長するものであり、年を重ねると、自分の過去の問題を、合理的な方法で解決できるようになっているものです。
そして、ケアンズの大きな大地に抱かれると、小さな悩みや心的葛藤は、解決されやすいように感じます。
プロフィール
- ymitsui
- 三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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