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愛と恋
2014年01月01日
明けましておめでとうございます。
本年のテーマのひとつは言語的認知の歪みを徹底的に直そう!と思い、約1500ページの国語辞典を一日5ページづつ目を通してゆくことにしました。
一年弱で一通り完了です。
さて、スピリチュアルの領域で良く使われる言葉が「愛」。
国語辞典の最初のページに出てきます。
最近のスピリチュアルに触れると、愛がどうも歪んでいて、本当にこれでいいのかなぁと感じることがあります。
愛は明治時代に入ってきた概念で、それまで日本人の情緒表現で最高のものは「恋」でした。
愛は辞書では、胸がいっぱいになるほど切なく、好きで、大事にしたいと思う気持ちと記載されています。
一方、恋は男女の間で、相手のことが好きになり、いつも一緒にいたい、独り占めにしたいと激しく思う気持ちとあります。
ニュアンスの違いがわかりますか?
最高の愛は、キリスト教的であり、無境界で無限に広がってゆく指向性を持ちますが、最高の恋はただ一人の異性に収束してゆく正反対の性質を持つ印象です。
世間では、愛と恋がごちゃごちゃ混同していて、恋が愛にすりかえられ、愛が窮屈に閉じ込められているのを感じます。
独占は愛ではなく恋。そして、恋もまた愛に負けず劣らず激しい。
しかしながら、愛をずれたフィーリングでいってみたり、恋は愛と誤解され、愛ほどに認知されなくなってきているような・・・
そして、相手を独占しようとする恋が、今の社会では悪であるかのような・・・
大切にしたいという気持ちがないのに(少し極端ですが)、「僕はあなたを愛しています」といったら嘘。
嘘ですから決して伝わらないでしょう。
正確には「僕はあなたに恋をしています」こう伝えれば正しく伝わる。
受け入れられるか拒絶されるかは時の運ですが、後腐れは少ないでしょう。
心医術はプラグマティズムなので、肯定的な感情として愛情を取り上げています。
例を挙げると、自分の子供が切ないほどに大切だから、他の子供たちも同じ。この末広がりが愛の働きです。
そして、こういうこころが健康を作るのだと、脳科学、心理学、精神免疫学領域の論文を組み立ててゆくと道筋が見えてきます。
プラグマティズム的な、健康のために愛を利用するというのも、もはや愛ではありませんが、微妙なニュアンスをわかっていただけるでしょうか。
そして、外来思想は安っぽいと判断されがちですが、日本の風土で愛は根付いてゆくでしょうか。
言葉を正確に使うようになると、認知が言葉に固定されてしまうリスクはありますが、無意識の意識化がすすんで、モヤモヤが取れてスッキリしますよ。
プロフィール
- ymitsui
- 三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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