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日本男児とアロママッサージ
2009年07月22日
ケアンズに到着したら、はじめに何をするのがよいでしょうか?
ケアンズにはわくわくするアクティビティーが色々とありますが、もし興味があるならば、長旅の疲れを癒し、以後の滞在を活動的に楽しむために、スパでアロママッサージを受けることをお勧めします。
「こんな至福が世の中に存在したのか!!!」
私がはじめてアロママッサージを受けたときの感想です。
アボリジニの文化では、霊性は、生まれる前、生きている間、死んだ後の三つにわけられ、生きている間の「生」の霊性が満たされることも大切に考えられています。また、ニーチェは生きる喜びが大切であることを説き、理性の力で毒杯をあおったソクラテスを強く批判しました。
私は、ソクラテス同様、理性の力に強い魅力を感じていますが、ニーチェの説く純粋な「生」の喜びも大切だと考えています。
「生」は死ぬまで続くものなので、生きることそれ自体に喜びや幸福を感じることができれば、ずっと幸福でいることができるからです。
アロママッサージは、この「生」の喜びと強く結びついているように感じます。
さて。施術を受けるにあたって、女性は抵抗がないのでしょうが、男性には大きな心理的障壁が存在します。芳香按摩などという名称だったならば少しは受けやすいのかもしれません。
私は、戦後教育を受けながらも、幼少時には太平洋戦争を戦い抜いた祖父も健在。おそらく、日本男児たるものという教えは無意識の領域に記憶されているのでしょう。
三島由紀夫は、日本男児の前身であるサムライの精神の源を、「羞恥心」であると説きましたが、このような精神性とアロママッサージは相容れず、施術を受けることが恥ずかしかったのです。
しかし、結婚式でケアンズを訪れた4年前、すでにその至福を知っていた家族から勧められ、「こころ」と「からだ」の関係に気づきはじめていたときでもあったため、興味本位で受けてみました。
部屋のしつらえ、心地よい波の音、アロマオイルの香り、施術者のホスピタリティ、最高に適切な皮膚や筋肉への刺激、これらの調和はおそらく、「こころ」と「からだ」という二元論の次元ではなく、全人間的に作用し、人間の根源的な「生」の喜びを引き起こすのだろうと考えます。
アロマテラピーの領域では様々な医学的成果も報告されており、その効果を考えれば、健康増進の一環として受けることは日本男児の精神と抵触することはないのかもしれません。
そして、「羞恥心」とは、このようなステレオタイプな固定観念にとらわれることではなく、恥を知り、品位を保つことだと、後に考えるようになりました。
ケアンズには素晴らしいスパがたくさんありますので、ぜひ一度お試しください。
プロフィール
- ymitsui
- 三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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