▲日本から自由にお買い物!
人気&オススメブログ
ケアンズの注目キーワード
自然の理
2016年02月20日
最近になって糖質制限食のデメリットが出てきているようですね
4,5年前から患者さんからはじめましたという声が多くなり、これはいかんと思い、2012年にこちらのブログでも書きました
医者が曇りのない目でみれば、見抜けるはずです
人間がエネルギー源として直接使うのはブドウ糖です
ほかの栄養素は体格の維持にも使われますが、エネルギー源として使われるときには、ブドウ糖が足りない時に、えっちらおっちらいろいろな回路を使い、長い経路を経て糖を新生するのです
そのときに、いわゆる毒物がたくさん出て、肝臓や腎臓が解毒の仕事をするわけです
つまり、効率の悪い非常用回路です
なので、糖の代わりにタンパクだの脂肪を燃料にしようなんて自然の理に反しているわけです
方法も不可能に近いです。前のブログでも触れてますけれども、糖質だけを制限するのは難しいです
普通の食事で糖質を制限しようとすると、ほかの重要な栄養素も不足することになります。コメはリジンを除けばほとんどのアミノ酸がバランスよく含まれています
そこで、日本の祖先は、誰から教わるもなく、リジンを多く含む大豆を、味噌や豆腐で使ってきたわけです。センスの力で、ファンタスティックでしょ
また、果物はさらにファンタスティックです。果物の甘味は、苦味や酸味、渋味などほかの味覚とカクテルにされ、少ない糖質量で強く感じます。つまり少ない糖質量で満足を得られるということです
砂糖と果物を一緒にしようなんてどうかしています。砂糖は急激に血糖をあげるなど問題点満載ですが、果物は糖種、食物繊維、ポリフェノールなどがバランスよく含まれた完全食品で、一緒にするなど失礼です
また、オリジナルはこんなことを言っているわけはないでしょうが、末端の患者さんには数々の煩悩フィルターを経て「糖質さえとらなければ好きなものを何食べてもいい」というメッセージになっております
さらに、こらえ性のない方は、こらえ性がないから生活習慣病になるわけなのですが、「糖質さえとらなければ」、もいつしか消えてしまい、実際のところ「好きなものを何食べてもいい」になってしまうわけです
ついでに、これと関係してスピリチュアル系の方に多いのですが、体が欲しがるものは、どんどん食べたほうがいいとおっしゃる方もいらっしゃいますけれども、肉体に引きずり込まれた煩悩がなければそうでしょうけれどもね。もしそうなら、生活習慣病はこの世に存在しないのですよ…体が欲しがるものを、どんどん食べた結果が生活習慣病なのですから…
健康害しますって…
なお、糖質制限を精製糖制限に置き換えるならば、大賛成です
過剰な糖質をとっている人の糖質を制限するのも賛成です
プロフィール
- ymitsui
- 三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
このコメント欄の RSS フィード コメントはまだありません »
コメントはまだありません。
コメントをどうぞ
トラックバックURI:
http://www.livingincairns.com.au/%e5%8f%a3%e3%82%b3%e3%83%9f%e3%83%bb%e3%83%96%e3%83%ad%e3%82%b0/%e8%87%aa%e7%84%b6%e3%81%ae%e7%90%86/trackback/