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魂のイメージ

2016年03月04日

先の記事で魂に触れましたけれども、小職の持つようになった魂のイメージをお伝えしたいと思います。

はなっから魂なんてないと決めてかかるのでは、科学者とはいえません。

現在の自然科学は、魂は在るか無いかわからないため、とりあえず無いこととして事を進めてゆこうという機械論的な合理主義です。

全財産を無いにベットすると、賭けに負けた時に無一文になりますので、在るというほうにも保険を掛けておいたほうが安心だと思います。用心深い性格なのです。

人間はモノとは違います。

人間もモノも同じ原子から構成されているから、人間もモノも一緒だという方がいらっしゃいましたら、確かにその通り、魂は無いかもしれません。

しかしながら、例えば、自動車というのは人間のドライバーがいて、はじめて機能しますが、もし、人間とモノが一緒であるならば、人間は、エンジンや、ウオーターポンプや、ショックアブソーバーなどと同じということになり、ドライバーは自動車部品ということになります。

ところが、自分は自動車部品とは違う、という自然な感覚が沸き起こるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?この直感的な感覚が魂からくるものだろうと考えています。

試しに、「自分は自動車部品だ」、「自分は自動車部品だ」と繰り返し何度も100回くらい唱えて思い込もうとしてみても無理だと思います。もし、この呟きをだれかに聞かれたら、かなり気まずい状況に陥るだろうと思います。

つまり、人間は魂があるから人間なのであり、モノと明確に区別されるのだという感覚です。

魂が在るか無いかではなくて、魂は人間の必要条件で、魂が在るから人間なのだということです。

こういう意味において魂は在る、というのが小職の持つイメージです。

ここまでイメージできても、魂はなかなかその正体をクリアにはあらわしてくれません。
モノよりも遥かに崇高なものに感じるのに、そのくせ肉体やモノの奴隷になってみたりで掴みどころがないですね。

カントの純粋理性批判と同じパターンの議論に陥るため、在るか無いかの二通りしかない理性の限界を超えた何かという考えもできます。

実際のところ、魂と強く結びついているように感じられる生命も、地球よりも重くなってみたり、ハムレットの名台詞の針一本の値打も無くなってみたり、価値という理性の基準には乗りません。

また、死んだときにそのまま残るのか、つまり不滅なのか、残るけれどもバラバラになって他の魂と融合するのか、いったん終了するのか、こちらもわかりません。

凡人には掴みどころがありませんが、ともあれ魂は、人間の本質や根源に最も近いのではないかというのが小職の持つ感覚です。

一方で、魂の存在を否定すると、人はとても不安定になります。どこか肝が据わらず、いつも心配事や不満でソワソワ、イライラしているように見えます。

魂は在るとしたほうが、人は芯が強くなるような気がします。だからやはり魂は在るのではないでしょうか。

健康やウェルネスのためには、人間の持つ本質、そして、魂をもっと大切にしてゆかないとならないのではないかと考えております。

そして小職の魂は、ケアンズにいると、とても解放されるような気がするのです。皆さんはいかがでしょうか?

あともう少しでケアンズ旅行で、とても楽しみです。

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プロフィール

ymitsuiymitsui
三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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