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Grandad グランダッド
2010年01月08日
1904年生まれ
オーストラリアの北クイーンズランドの内陸からロックハンプトンに馬でやってきた。
到着時には「石鹸とバケツに水を下さい。」
そう告げた。
あれから約100年あまりの年月が流れる。
当時初めて車を見た時は驚いた。
それが今やコンピューターが制御する鋼鉄の物体が空を、宇宙を飛ぶ時代。
そう考えると時代の進歩は華々しい。
75歳で二番目のお嫁さん、ジーニーをもらい、むつまじい生活を営む。
99歳まで老人ホームに慰問し、歌を歌った。
勿論彼がその中でも訪問先でも一番の年上。
100歳でエリザベス女王からお祝いの手紙を受け取った。
僕が訪問した時には101歳。
一人で生活していて、笑顔でランチを作り、デザートのカスタードプリンまで作ってくれた。
ゆったりとした和んだ雰囲気と共に。
素晴らしいバイタリティーと思いやりをまとった紳士だった。
Henry George Dendle、 ハリー106歳。
慎んだ雰囲気の中、棺が運ばれ、ゆかりのある人々が壇上に上がりスピーチをする。
セレモニーは短い間だったけれど、長い行列が分かれを惜しんでいた。
人は別れる時が来るけれど、温かな別れそんな言葉を添えたいセレモニーだった。
僕たちは彼の事をこう呼んでいた。
「Granddad グランダッド」
いつも笑顔のたえないやさしい微笑み。
ユーモアあふれた会話。
あの大きな手をいつまでも忘れない。
Granddadにみんなで乾杯、夕べのプールサイドで。
その日の夕空は天国がGrandadをきっと祝福していたから
素晴らしい夕焼けだった。
Grandad、安らかに。
あなたのポジティブな精神と思いやり、やさしさをこの胸にしっかり住まわせます。
プロフィール
- seiji_yamauchi
- 1997年オーストラリアから旅を始め、約一年半、撮影旅行をしながらオーストラリア、東南アジアを旅する。その旅行中に南オーストラリアのアデレードのメインストリートで見た世界中のストリートパフォーマー達に刺激を受け、一緒に絵を描き始めた。 それが初めてのパフォーマンスアートとなった。 一度日本に帰国し、そこから中国の北京に渡り、ロンドンまでの約15,000kmを陸海路で3ヶ月間、8ヶ国を撮影旅行しながら横断を達成する。 その後、オーストラリアの永住権を取得。ケアンズで4年留まり、写真展、絵画展、オリジナルパフォーマンスアートを展開。 ダンスパフォーマンス、ミュージカルなどにも出演し、自己表現の研鑽に努める。 2006年2月から5ヶ月かけてインド陸路10,000kmを撮影旅行する。 その後、モルディブ、パリに滞在後、中国を横断した。 日本に帰国後、“芸術の融合”を企画、プロデュース。オペラ歌手、ピアニスト、日本舞踊とのコラボレーションを行った。 現在、東京都に在住。日本の美の再認識、“芸術の融合”を意欲的に展開していく決心をする。
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