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いつもと違う春の迎え方
2012年02月26日
今年の冬は、なるべくひっそり過ごし、エネルギーを蓄えるという方法をテストしてみました。
その結果は大当たり。
春が近づき、自然とエネルギーが湧いてきます。
昨年までは西洋医学的なアプローチで、いろいろなことを技術で捻じ伏せて生活しよう、という感じでやってきたのですが、ひょっとしたら抵抗するよりも、自然に逆らわないほうが長い目で見たら結果的に良くなるかもしれないのではないかという疑問が湧きました。
そうしたところ、今年はじめ、偶然、古代中国の養生法「素門」に出会いました。
こちらの「素門」。
月や太陽といった、天体の運行と人間の生命活動の関係までを含めた、壮大なスケールの医学書です。
2000年以上前のものながら、昔の人は元気に100歳以上生きたのに、最近のものときたら・・・という感じで始まります。
季節ごとの養生法が記されていて、冬は、できるだけ気持ちを消極的にして、あれこれやろうとせず、太陽が昇るまでゆっくり寝ていなさいと記されています。
冬は季節性感情障害といい、自然に気分が落ちるもの。
わざわざこのようにしようとしなくても、自然とこうなりますので、素直にしていればいいわけです。
西洋医学では、これを異常ととらえて光を当てて光線療法をしたり、場合によっては抗うつ薬を使い、気持ちを奮い立たせようとするのですが、無理にこれをすると、春に成長の力が湧かず病気になると書かれています。
確かに、成長と収蔵のサイクルに従っていて理にかなっています。
さらに、もうひとつ面白いことが。
不思議と自然との結びつきも強くなったようで、立春から春の陽気を実際に感じるようになったり、先日はそろそろ畑を耕したほうがいいかなと思い、牧場で牛の堆肥2000kgを購入(完熟なので無臭)。
その直後に雨が降り、堆肥を馴染ませてくれます。
畑を耕し始める時期や雨が降り始める時期がドンピシャです。
自然に対する感受性が深まったようで、自然の中に身を置くだけで、とてもわくわくします。
たまには、いつもと違った方法を選択するのもよいですね。
プロフィール
- ymitsui
- 三井 康利。 1972年静岡県生まれ。 1997年北里大学医学部卒。 内科医。 現代西洋医学と補完代替医療、思想・哲学の良い点を取り入れ、ホリスティック(全人間的)な視点から医療を考察・提案。 臨床医として日常診療に役立てている。 資格:日本内科学会認定医、日本補完代替医療学会学識医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本旅行医学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医。
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