日本から自由にお買い物!


ケアンズの注目キーワード

売ります・買いますなどケアンズの掲示板

エッセー

■その27「どこから来るのかその自信」

2007年09月05日

 

▲みんな、自信満々

 

 日本人のことを良く知るオージーが、冗談混じりに言った。
「日本人が、『私はテニスができる』とか『ピアノが弾ける』と言ったら、そのことに関してはある程度の自信がある、と言う意味だよね。でもオージーが 『○○が出来る』と言っても当てにならないよ。一度しかやったことがなくても、『自分はうまい』って平気で言うから」。
これまで何度も「自分はうまい」という言葉に騙されてきた私は、オージーでありながら、オージー気質を分析した彼を誉めてあげたくなった。

こちらの人は、妙に自分に自信を持っている。謙虚さが美徳のひとつと教えられてきた私には、驚くことが多い。
「オージーは教えることは好きだけど、教えられるのは嫌いかもネ」と友人が笑って言っていたが、これも、自分に自信があることの事の表れかもしれない。

先日、子供の学校で、生徒会の役員を決めるための選挙演説があった。立候補者達のスピーチを聞いた我が家の子供達は、唖然としたらしい。日本の演説で は、「僕が生徒会長になったら○○をしたい」というものがほとんど。
ところが、こちらでは、自分がいかに優秀で生徒会長になるにふさわしいか、を得々と説明する。「今まで○○賞を何回取った」とか「スポーツの○○大会で優勝した」とか、自慢大会のようだったという。

息子のサイン帳には、「自分はかっこいい!天才!スポーツ万能!女の子にもてる」などという自信満々な自己紹介が多い。そして、とてもそうは思えない子が自信を持って書いているのである。
息子曰く「こっちの子って本当にそう思っている所がすごいよね」

娘の学校の日本語の教師はオージーなのだが、授業中、日本語の言い回しの間違いを娘の日本人の友人が指摘した。すると、「そんなことはない。あなたがおかしい。あなた日本語忘れちゃったの?」と英語で言われた。
その友人は憤慨して「私は正真正銘の日本人。家でも日本語でしゃべっているのに」と叫んだ。しかしその先生は、なんと言われたのかも分からない。つまり、その程度の日本語の能力なのである。

こういったオージー気質は、持って生まれたものなのか、「誉める教育」の成果なのかわからない。
しかし、「自分が好きになれない」「自分に自信をもてない」人が多い最近の日本人は、(ずうずうしい?)オージーを見習って、もっと自分をアピールし、もっと自分自身に自信をもつべきだ、と思うのである。

 

 

Niel:(我が家の大家さん。つい最近我が家のベランダを自分で作り完成)
■ コメント:"Japanese people are a lot more modest about their skills and achievements than Australian people. Aussies on the other hand love to tell you how good they are at something, they like people to think they are good. Whether we believe them or not is another story."
(日本人はオーストラリア人より、自分の技能や成果を自慢することがないと思う。逆に、オージーはどんなに自分が素晴らしいか自慢するのが好きだし、人にもそう思ってもらいたい。まあ、信じるか信じないかはまた別の話だけどね)

 

 

Dorota :(語学学校教師。趣味は日本人の男子学生をからかうこと)
■ コメント:"Japanese people are very modest and I think this comes from their culture. This is a shame because they have great skills but just lack self-confidence. Australians on the other hand are over-confident! I think it would be best if there could just be a balance between the two."
(日本人は、とても謙虚だと思うわ。きっとそれは文化から来ているのね。折角素晴らしい技術を持っているのに、今自信を喪失しているのは残念なことだわ。オーストラリア人は、それに比べて自信過多だと思うわ。中庸が一番いいと思うのだけど)

 

 

Doug:(自宅に何種類もの鳥を飼う愛鳥家)
■コメント:"We have a few Aussie phrases such as ’self-praise is no recommendation’, This saying means that people often make out that they are better than they really are. We call someone a ’skite’ if they are a show-off. Or if they are showing off we say they are ’skiteing’. If someone is ‘big mouthing’ themselves this means that they think they are very important and are exaggerating their real abilities."
(「自慢はよくないこと」というオーストラリアの格言があるよ。つまり、人というのは本当の自分より良く見せようとするものだ、ということ。目立ちたがり 屋のことを「skite(自慢屋)」と呼ぶんだ。見栄を張っているヤツには「skiteing(自慢してら)」と言ったりもする。「big mouthing(大口をたたく)」というのは、自分のことをすごいと思っていて、自分の能力以上に自慢するヤツを言うんだ)


関連記事

新着エントリー

新着コメント

RSSフィード

このブログのRSS
この記事/コメントのRSS