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■その69「日本人は写真好き。オージーはフレーム好き。」
2007年09月05日
外国の風刺マンガに登場する日本人は、首から必ずカメラをぶら下げている。こちらでも日本人観光客がパチパチと写真を撮る姿をよく目撃するし、流行のカメラ付きケータイも日本の発明だ。日本人は写真(撮影?)好きと言えるだろう。 しかし、撮った写真の有効利用がなされているか、というとそうでもない気がする。折角たくさん撮った写真も、アルバムの中に収まるだけで、日の目を見るのはその後数えるほどしかないのではないだろうか。 日本人に比べると、欧米の人は写真を撮るという行為にはそれほど執着していないようだ。観光客でもあまりカメラは持っていないし、パーティーや学校行事に行っても写真を撮っている人はほとんどいない。 有名な観光地でも、その風景を堪能して楽しんでいる人はいても、それをバックに写真に撮っている姿は見かけない。 しかしである。 またショッピングセンターには、家族写真や子供の写真を撮るための写真スタジオがある。赤ちゃんから年配の人まで、気軽にドレスアップしてプロのカメラ マンに撮ってもらう。そして、そういった写真は、気に入ったフレームに入れて、他の家族写真、子供の写真、両親の写真、祖父母の写真、結婚式の写真などと 一緒に、壁や、本棚、ピアノの上などに所狭しと並べられる。 オージーの家庭を初めて訪問した時、並べられた写真のいわれを聞かされることは多い。たとえ70歳を超えた夫婦でも、二人が出会った頃の写真、結婚式の写真、子供達、孫達の写真などを、嬉しそうに説明しながら見せるのである。 日本人にとっての記念写真は、自分達だけで満足し大事にしまって置くもので、人に見せるためのものではない。オージーは自分が気に入った記念写真だから こそ、みんなの目に触れる所に置いて、家族だけでなく他の人にも見てもらいたいという気持ちが強いようだ。 ある友人の家にお邪魔した時のこと、大学生の娘さんが壁に飾っている友人の写真を指して誇らしげに言った。 「見て、これお母さんの大学生の頃の写真。すごくきれいだと思わない?」 私は思わず絶句してしまった。今の彼女はお相撲さんのように太っているのだが、写真の中の彼女は細くて今とは別人のようだ。私だったら、「使用前、使用後」のようなギャップが恥ずかしくて、昔の写真などとても飾れない。 しかし反面、嬉々として写真の説明をする姿から、自分や自分の家族、両親をとても大切に誇りに思っているという気持ちが感じられた。私もつい最近、タン スの中に眠っていたウン十年前の結婚式の写真を玄関のすぐ脇の棚に飾ってみた。私には勇気が必要だったが、子供達には大好評だった。 |
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