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ケアンズ近郊の鉱山
2007年09月10日
1.船積みのためCroydonのニューサウスウェールズ銀行を出発する一行。ゴールドを積んだ箱が見える
2.ゴールドを探す老人
3.Chillagoeの銅の精錬所の様子
ゴールドラッシュで栄えたファーノース地区ですが、実は金だけでなく、銀、ウォルフラム、鉛、半貴石、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、ガーネット、トパーズなどの貴石も採れる他、昔は各地で鉱山の町が栄えていました。
当時、金など何かを採掘するときは政府に申請して、「クレーム」と呼ばれる一定の区画だけで作業することが定められており、好きな所を掘ってもいいということはありませんでした。
1885年、パット・モロイという人が、丘の上で行方知らずになってしまった牛を探している時、偶然に銅を豊富に含んだ緑色の石を発見。集めた鉱石をポートダグラスから海外へ船で送っていましたが、4年間くらい経って銅の市価が下がってしまったのと同時に、彼のクレームを手放します。
この後、2人の男性がこのクレームで作業を開始し、後にメルボルンの会社に6000パウンドで売却しました。
ところがこの会社が利益を出せなかったため、ジョン・モファットという事業家に現在Mt. Molloyと呼ばれるこの土地が売り渡されました。
モファット氏はこの後、マウントモロイ会社を設立しましたが、精錬所は1909年に閉鎖に。
一方、Mt. Molloyの約28km北にあるMt. Carbineでは1890年代よりタングステンが採掘され、多くの人が働いていました。タングステン鋼などの合金や、電球・熱電気管のフィラメントなどに用いられるこの金属はヨーロッパでの需要が高く、利益の高いものでした。ジョン・モファットがMt. Carbineを買い取った後は、200〜300人の従業員がいたと言います。 Mt. Carbineの北西、モスマンや周りの海を見渡せるMt. Spurgeonでは1885〜1887年に、スズが発見。
また、1880年代にはMontalbionで銀の鉱山が栄え、スズで一世を風靡したハーバートンに次ぐ主要鉱山地となります。全盛期はホテル7軒、店、病院もあったこの町ですが1899年に精錬所が閉鎖になると、器材はマウントガーネットに移され、町は衰退。完全に町が機能しなくなると、1000人はいたという中国人の農民たちは近辺に散っていきました。
自然と調和しながら長くその土地で暮らしてきたアボリジニたちは、白人人口の著しい増加を止めようとしたけれど、無念にも彼等の社会は破壊されてしまいました。
1911年頃には主要な鉱山は全て開かれ、生産量もピークを迎えましたが、今ではかつて栄えたこれらの町の多くはその面影もありません。
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