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旧軍刀
2007年09月10日
明治維新の後、日本政府は西欧諸国に追い付こうと、陸軍はフランス、海軍は英国方式を採用した。士官の軍刀も従来の日本刀の外装を変え、サーベル式を採用し、古来の日本刀身を仕込んだ。これを旧軍刀、という。
写真の旧軍刀、1904年の日露戦争に使用。この凱施した士官の孫が、第二次大戦中召集され、出征する事になった。彼は祖父の旧軍刀の刀身を98年式軍刀拵に再使用(新軍刀)。新しい外装が完成し、イザ出征、という時、終戦になった。以来この未使用の新軍刀は、戦後60年以上そのまま眠り続けた。
刀身は天和年間(1681-1683)の物。私はこれを今年、偶然に入手する機会を得た。衣装2つに体は1つ。由来のあるこのような品が豪州に住む私の手元にまでやって来る時代になった。戦後は歴史という大きな流れの中に、否応なく、流され始めたようだ。
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