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アイランダーとしての誇りと伝統が詰まったココナッツオイル
2012年10月24日
Coconut=Tree of Life アイランダーの伝統を守る
「Kaizi's Coconut Oil」作り手・Kapua Kaizi Gutchenさん
ケアンズの海岸線沿いで、気持ちよく風に揺れるヤシの樹々。
トレス海峡を故郷に持つKaiziさんにとって、ヤシの実(ココナッツ)は、特別な意味を持っています。
「ヤシの樹は、私達アイランダー(島民)にとって生活の一部。
赤ん坊が生まれたら、すぐにココナッツから取れたオイルでマッサージするし、海で過ごした夜は必ずオイルを塗る。ココナッツからパンも作るし、薬代わりにも使うんだ。」
慣れ親しんだココナッツオイルを商品化したのは、欲しいという人が増えてきて、自分たちの伝統を守ってゆくことの使命を強く感じ始めたから、と静かに語ってくれたKaiziさん。
代々伝わる食べ物を食べることが大切という彼は、お孫さん(写真右)がいるとは思えないほどの若々しさ!
取って来たココナッツの実は、まず皮をむきます。 (昔は、とがった樹の幹などを利用したそう)
その後、大きな容器に入れてしばらく寝かせます。太陽に触れると割れてしまうので、そっと布をかぶせてました。
若い実はさらっとしたグリーンココナッツオイルになるし、熟した実はこってり黄色みの強いオイルになる、とのこと。
時期が来てオイルを作る頃になると、全ての実を割って、いいココナッツかどうかを判断。 朝3時半ごろ起きて、午後1時くらいまで、ひたすら割っていきます。
ココナッツの質を見極められるのは、Kaiziさんのみ。
何と1つでも良くないものが混ざっていたら300個全て捨ててしまうそう。
「自分の名前を冠にした商品を作っているんだから、責任がある。」
伝統の守り人としての意識の高さが、その真剣な眼差しに現れていました。
熟したココナッツの中央(種のような部分)を食べてごらん、と言われて口に入れてみると、何ともまろやかで、甘く、ふわーっと口の中が南国に。
さて、割ったココナッツです。 昔は手でその実を掻いて出して、ミルクを絞り出したそうですが、今はKaiziさんが考案した機械で実を取り出します。
実をしぼると、ミルクがこんなに。 このミルクもまた美味しかった!
この後ミルクは容器に移され、熟成を待ち、分離したところに消毒を兼ねて熱処理を加えてオイルになります。
300個のココナッツから取れるオイルは22~25リットルとのこと。
…ということは、100mlのボトルには12個以上のココナッツが使われているんですね?
ものすごい貴重な気がしてきました。
ココナッツの実を取るときは、まずお祈りを捧げるというKaiziさん。
「これから取らせていただく実は、正直に、人々の健康のために使わせていただきます」とスピリットに言うのさ。
ココナッツの樹は女性にたとえられることもあり、その実は赤ちゃん。 だから無造作にナイフを突き刺すようなこともしない。
昔は、恐いなら気に登るな、とも言われたね」
自然への畏敬と、慈しむ気持ち、使わせていただくという謙虚な気持ちが彼のオイルには詰まっているのです。
また、Kaiziさんのお宅には、代々伝わる特別なココナッツオイルもあります。
貝殻のネックレスのようなものが巻かれた瓶に入ったオイルには、祈祷師による特別なエネルギーが入っていて、家族が具合が良くないときだけ大切に使うそう。
アイランダーの人々にとって、ココナッツオイルは単なるコスメではなくて、毎日を健やかに過ごすためのWellbeingに欠かせないもの。
後に学者が研究した結果では、バージンココナッツオイルには、
・強い抗菌・抗酸化作用(エイズの治療薬としての研究が進められているほど)
・免疫力を高める といった効能があります。
だから、ピュアなココナッツオイルをスプーンに1~2杯飲んで、風邪をひきにくくしたりする人もいるとか。
Kaiziさんのオイルは、頭皮やボディ、お顔のマッサージに使えるのですが、更に効用が高まるように、ティーツリーや月見草などとブレンドされています。
ココナッツオイルには、母乳に入っているラウル酸が含まれているのがポイント。
ラウル酸には、赤ちゃんを病原菌から守ったり、脂肪消化吸収を助けたり、各種代謝やホルモン機能を強化させる機能があるとか。
母乳は赤ちゃんの免疫力を強化するだけでなく、きれいで透き通った肌の維持にも一役買っているんですね。
あと、ビタミンA,B,C,Dが豊富で、皮膚を弱酸性に維持してくれるとともに、保湿力、紫外線と感染に対する保護膜といった働きもあります。
色んな効能は、このサイトにも載ってます。。 調べたら、スゴ過ぎるココナッツオイル。
さて、こんな研究は、後の学者さんがしたことですが、もともと島の人たちは普通にその効用を享受していたわけです。
Kaiziさんは、伝統を守ってゆく、ということと家族の絆をとても大切にされている。
頼まれると、伝統の踊りなども披露するそう。 でも、教育のために学校からの依頼、など理由がないと人前で踊ることはありません。
「お金のためにパフォームする訳じゃない」から。
ココナッツの葉を編んで作ったこんなオーナメントも見せてくれました。
「私たちは、みなこの地球をシェアしている。
お金を中心に考えて、他の樹を切ってココナッツのプランテーションを作ったり、そういう考えは賛同できない。
これからも、伝統を分かち合いたいという希望があれば、商品開発もゆっくりやってゆくよ」
オイルは、ピュア/ラベンダー/ラベンダー&月見草/ティーツリー&ユーカリ/ノニ の5種類 おみやげに大人気のリップもあります。
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Keikonのインタビュー後記
お邪魔したお宅は、マリーバにある広大な敷地。 スクールホリデーだったので、お孫さんたちもたくさんいました♥
普段、仕事関係の人は呼ばないそうですが、私のココナッツオイルという未知のことを知りたい!という思いを汲んでくれて、快く招いて下さいました。
お話するうちに、オイルよりKaiziさんの精神性みたいなものに魅かれてしまった。
私が日本人ということもあってか、異文化に対する敬意みたいなものをお互い感じた気がします。
大切なものをハートに持っていると、全ての行動がスッキリするんだなあ、ということもわかりました。。
あと、奥さんのニッキーさん(イギリス人)が素晴らしい! 影の功労者というか、私のメールや電話での質問に迅速に適確に答えてくれたり、メディア出身とあって、ココナッツオイルの良さも分かり易く説明してくれました。
またいつでも遊びにおいで。と言ってもらえて1時間近くのドライブも颯爽と終えた私です
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プロフィール
- Keiko Murphy
- リビング・イン・ケアンズ発行人。2児の母。 横浜国立大学教育学部卒。在学中インドへ行ってしまったがために(?)バブル期の就職活動に大きな疑問を持ってしまう。卒業後、就職もせずにワーキングホリデーで渡豪。当時の目的は、アボリジニの壁画を見ること。 後、帰国してDTPの仕事に就く。結婚を機に再びケアンズに帰ってきたのが1993年。日本語でケアンズ情報が読めたらいいのに…と、深く考えずに1995年3月にリビングインケアンズを立ち上げ、2011年よりフリー 牡羊座・O型
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