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アートと癒し
2011年02月21日
私のお友達、ユキさんの絵に毎日癒されてます。
アートの力ってすごいと特に強く感じる今日このごろなのです。
今度、銀座で個展を開くということでノっている彼女。先日、プロフィールに添える文を書くように依頼され(畏れ多いですが。。)書いてみました。
ポートフォリオに使う作品の写真もいくつか撮影。ウェブサイトも作ろうという話になってます。
書かせていただいた文、ここで紹介しますね。彼女の作品をより多くの方に知ってもらいたいので。。
光…があふれている。圧倒的な。
部屋に飾ると、その光は空間の中で共鳴し始めた。
深みのあるオレンジからあふれ出す、音のない音色が、テラコッタの鉢と。スパイシーな香りを放つシナモンオレンジのキャンドルと。木彫りのろうそく立てと。
そっと佇んでいたモノたちと見事なハーモニーを奏で始め、空間が心地よいリズムで満たされ始める。
堀木ユキのアートの存在感が放つ波動。それは、圧倒的でありながらも調和的だ。
キャンバスの中の世界は語る。
1つ1つの存在が尊い。とてつもない深みを伴った光を内包しているのだと。
それぞれの異なる光が重なりあった時に生まれるのは、単なる融合ではない、まばゆいばかりの崇高な新しいクリエーション。
絶対的な調和をたずさえた…。
作品に目を凝らすと浮かんでくる色の重なり、ひっかき傷。
時間をかけて行われた創作活動は、祈りに似たものかもしれない。
そして、その祈りから生まれた世界は、平面でありながら、私たちの目、では見えない重厚な深みの存在に気づかせてくれる。
そう、深い深い場所に静かに広がる世界へ誘う扉のようだ。
一見、幾何学的な、すきのない円が、あふれんばかりの愛をその理性的な形の中に収めている。
円という完全無欠なモチーフ。
それは、少しの無駄もない愛に満ちた完璧なルールが、きっとこの宇宙には流れているのだろう、と思わせるのにふさわしい。
半円、円、それぞれが並び、内包しあい、重なる。その不連続性が、今にも膨らんでいきそうな動き、エネルギー、存在の重さを表現している。
1つ1つが力を秘めながらも何と言うバランスの良さ。
この絵が、地球と人との姿なのか、魂と魂の解后を現しているのか、はわからない。
ただ、堀木ユキというアーティストは、宇宙に流れる深淵な真理をそっとすくい取り、キャンバスに写し取ることができる希有な才能を天から与えられた。それは確かだ。
1966年に東海村に生を受けた堀木は、父親の仕事の都合で幼少の頃から小学校卒業までオーストラリアで過ごした。
日本に帰国後、言葉が完璧に通じないもどかしさが彼女を絵の世界へ導く。アートが自分を表現するよすがだった。その後武蔵野美術大学に入学、結婚を機に再びオーストラリアに居を移した。
現在は、世界最古の森、世界最大のサンゴ礁に囲まれたケアンズという小さな町で、オーストラリア人の夫、2人の娘と静かに暮らす。
観る人によって異なる響働をもたらし、また安らぎを与えてくれる懐の深い作品は、彼女の母性から生まれるものかもしれない。
彼女のクリエーションは、今後益々研ぎすまされていくに違いない。
お陰で私たちは、宇宙に流れる真理のひとかけらに、触れることができるのである。
こんな素敵な焼き物も創作するユキさん。今後の作品も本当に楽しみです。
私は、誰かをインタビューするときや、取材するとき、または今回のように誰かについて書くとき、どんな短い内容でも「この方(や土地、もの)の素晴らしい部分と出逢えますように。それを読んだ人にお伝えできますように」と祈りに近い想いを持って赴きます。
対談以外は録音もしません。録音すると、テープ起こしにエネルギーを使ってしまってエッセンスやそのときの雰囲気が萎えていってしまうから。
ユキさんと話していたら、自画像を描くときはモデルさんの後ろにある色を描き出す、と言っていて、すごく共感。
アートも文も、そしてどんなクリエーションも、見えない光を私達が認識できる形にすることなのかな、と思います。
だから私たち媒体は、美しいフィルターでいたいな、と願うのです。
プロフィール
- Keiko Murphy
- リビング・イン・ケアンズ発行人。2児の母。 横浜国立大学教育学部卒。在学中インドへ行ってしまったがために(?)バブル期の就職活動に大きな疑問を持ってしまう。卒業後、就職もせずにワーキングホリデーで渡豪。当時の目的は、アボリジニの壁画を見ること。 後、帰国してDTPの仕事に就く。結婚を機に再びケアンズに帰ってきたのが1993年。日本語でケアンズ情報が読めたらいいのに…と、深く考えずに1995年3月にリビングインケアンズを立ち上げ、2011年よりフリー 牡羊座・O型
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