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ケアンズ…スローライフ日記

サッカールーと首相交代

2010年06月25日

ワールドカップ、日本は盛り上がってるでしょうね!
みんな一緒に応援できて羨ましいです。

サッカールーと呼ばれるオーストラリアチームは、初戦でドイツに4-0で敗れたり、エース2人が2試合続けてレッドカードとちょっと悲しい展開でした。テレビでもワールドカップはそんなには報道していないし、試合を流しているのもSBSというエスニック系のチャンネルで、コメンテーターもまったく興奮しない人たちというのも手伝って、淡々としてる感じです(笑)

 

 

サッカールーが次のラウンドに上がることがないと決定した今、メディアは、ケビンラッド首相の退陣、そしてオーストラリア初の女性首相の誕生!ニュースで持ち切りです。

支持率がどんどん下がって行ったラッド前首相。

ハワード政権が堅実に残していた国の資産を数年で見事に使い切り、赤字にまで転換してしまったのだから、企業のトップであったとしてもクビだったかも?(ちなみに奥さんは超やり手のビジネスウーマン)

国民各家庭に900ドルくらいのボーナスが出た後、キュランダのパブは一晩中大騒ぎだった、と友達が言ってました(笑)
ばらまきは、一体経済の刺激対策になってたのかどうか?? オージーは、貯金する人は少ないので、業界によっては潤ったかもしれないけど。

経済対策の他に印象に残ったのは、彼はオーストラリアの首相として初めて、先住民アボリジニに公式に謝罪したということでした。
昔、彼等の子ども達に白人と同じ教育をさせようと、無理矢理家族から引き離したことによる謝罪です。(Stolen Generationと呼ばれています)

そりゃあ、みんな心の中では後悔していただろうけど、立場上、歴代の首相は公的に非を認められなかった。
けれどもラッド前首相は Sorry と言ってしまった。

その後、もっと謝罪(賠償金も含め)を求める声が先住民の側からどんどん上がったり、暴動も。

国民的な人気スポーツ、ラグビーで、初の試み「先住民選手VS白人選手」の試合があったのですが、友好的な意味で企画されたイベントだったものの、観客席には "YOU ARE SORRY" と書かれたポスターがあったりして、微妙〜でした。

おまえが悪い、って子どもの喧嘩じゃないんだけど、でも確かにアボリジニの人達が心に負った傷は、想像を絶するほど深いものだと思うので、「道徳的なことに関する公と私の感情の使い分け」って本当に難しいと感じました。

(少なくとも、当時は白人も善かれと思ってやったのだろうし、今の時代の感覚で、昔の出来事は良い悪いの判断はできないと思う)

 

私の個人的な感覚では、やっぱりそれぞれの文化を尊重し合える世の中が理想。

ワールドカップサッカーも国対国で競い合ってますが、プレイヤーも応援する人も自国への誇りを持ってるところ、1つのスポーツを通して色んな国のバックグラウンドがわかるところ、世界中の人々が、イベントを通してつながってることなどが素敵、だと思います。(プレイヤーにかっこいい人が多いのもGOOD

 

……入稿前だと言うのに、思わず長い文になってしまった。

 

 

オーストラリアの国民は、今後どんな生き方をしていきたいか考えざるを得ないでしょう。
だって、なるべく働かずに社会保障がいい国になってもらいたいか、働きやすい国になってもらいたいか、子どもの将来が明るい国になってもらいたいか、国民が選ぶリーダーによって変わっていくのですから。

ジュリア・ギラード新首相、どんな動きを見せてくれるでしょうか?
レッドカードが出ないといいですね。

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プロフィール

Keiko MurphyKeiko Murphy
リビング・イン・ケアンズ発行人。2児の母。 横浜国立大学教育学部卒。在学中インドへ行ってしまったがために(?)バブル期の就職活動に大きな疑問を持ってしまう。卒業後、就職もせずにワーキングホリデーで渡豪。当時の目的は、アボリジニの壁画を見ること。 後、帰国してDTPの仕事に就く。結婚を機に再びケアンズに帰ってきたのが1993年。日本語でケアンズ情報が読めたらいいのに…と、深く考えずに1995年3月にリビングインケアンズを立ち上げ、2011年よりフリー 牡羊座・O型
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