日本から自由にお買い物!


ケアンズの注目キーワード

売ります・買いますなどケアンズの掲示板

ケアンズ…スローライフ日記

パワースポットに行ってきました

2008年08月01日

ケアンズって自然がいっぱい。きれいだな マイナスイオン充満?

そんな気持ちいい体験は ずいぶんさせていただいてきましたが、
今回訪れたモスマン渓谷には、気持ち良さを超えた、
言葉では言い表しづらい感動
を覚えた私。

 

ケアンズ近郊のモスマン渓谷

場にあふれる神聖な気配に、圧倒され、癒され、そして厳かな気持ちに。

「人間って小さいな」という想いと、でも
「地球は平等に包んでくれているようだ」という想いと、
何万年という悠久の時を、この森で暮らしてきた
アボリジニの人々に対する敬意。

更に、森に祝福されているような、
慈しみ
さえ感じたのは私だけでしょうか?

とにかく、何かすごくない?ここ?

 

何故ここにやってきたかと言うと、
アボリジニ文化を学ばれたケアンズ唯一の日本人ガイド、杉本さんが
7月をもって10年以上続けたこのツアーを辞めてしまう、
と言う情報をキャッチしたから。

現地でもアボリジニガイドさんに案内してもらえるのですが、
今まで何度行っても彼等は不在。

商売っ気がなく、週末はお休みだからだそうで(笑)

案内していただいた森は、アボリジニの方に伝わる聖地で、
許可なしでは入れません。

入る前は、森に「お邪魔します」とお祈りします。

 

杉本さんのお陰で、アボリジニの方々の文化や
森での暮らしの一部分を知ることができました。

 

モスマンにて。道しるべ

上の写真のように、ポキッと木を折って、道しるべを作っていたとか、

出産時は女性だけが小屋に入り、
赤ちゃんの名前を思いつくままに順番に言い続け、おぎゃーと生まれた時に
呼ばれた名前にするとか(赤ちゃんが名前を選ぶのです)

胎盤を森に投げて、当たった木がその子の守り樹になるとか。

モスマン キャンドルナッツ

これは、キャンドルナッツという木の実。

最初に白人を見た時、白い肌・金髪の彼等をアボリジニの人達は
神様だと思ったらしく、色々なことをしてあげた。

夜、灯りがほしいと言う彼等のために、油分の多いこのナッツを
たくさんつなげて、灯りを点してあげたのだそうです。

 

モスマンの水辺

 この水辺は虹色に輝いていて、本当に清らかな美しさでした。
女性と子どもだけがここに入るのを許されていたそうです。 

周りの空気もキラキラ…

 

散策途中では、ソープツリーと言う石けんがわりになる葉っぱや、
湿布の代わりに使えるという枝など、森の恵みに驚くことしかり。

女性だけが、植物の使い道を代々伝え続けたそうで、
薬草だけでも1万種類は皆が覚えていた、とのこと。

本当に森と共存していたんですね。

白人が入って来たことによって、そんな知識も今は途切れてしまい…
(ガンの薬が熱帯雨林から取れそうだとか、今研究されてますけど)

  

私たちが気づかないだけで、本当は全て周りにある。

用意されている。

そんな発見をしました。
つながれるかどうか、だけのことなんでしょうね。きっと。

 

ボディペイント

 

森にある素材で、こんな風にペイントしていた、
と杉本さんが実践して下さいました。

守り神やシンボルで、湿地帯とか水辺とか出身がわかるらしい。

 

そう、文字を持たなかったアボリジニの人々は、
様々な教えや祈りを絵で表現してきたのです。

 

アボリジニの壁画 

この森にもありました。彼等の壁画。

動物に混ざって船の絵が。
「きっと航海でやってきた白人の姿を見た時の
驚きを表現したんでしょう」

どんな気持ちで描いたんでしょうか。

 

何万年も文化を継承し続けた彼等が、
白人によって虐殺されたり、彼等の生活方式に
強制されてから、まだ1世紀経つか経たないか。

ずいぶん前ですが、
「ついこの間まで、原始人の暮らしをしていたなんて進化がない

とダンナが言ったので、

「それは違うでしょう。きっとアボリジニの人達は

物質に翻弄されることを避けて、
崇高な精神を守るために
あえて、平和な生き方を選択し続けてきた
んだと思う!」と反撃しました。

 

文明が発達していること=幸せ。
モノを持っていない=かわいそう。

っていうのは間違っていると、すごくおこがましい考え方だと、
私は学生時代インドに行って気づきました。

自分が正しいと信じるのは、いいとして、その色に周りも
塗り替えようとするのはNO GOODではないかと…。

 

 

さて。感動続きのこの森で、私が最も揺さぶられた光景がこれです。

 

神聖な木

 

この樹に出会えただけで、本当に本当に良かったと思いました。
(仕事休んで来た甲斐があった・笑)

 

精霊が宿ってます、絶対!
そして優しく見守ってくれてます。

だって拝みたくなるような神々さなのに、
そっと触ると安らぎも感じたから。

そして、生かされている、という謙虚な気持ちで、
地球と共存するように暮らしていきたい 
不思議とそんな気持ちになりました。

具体的にどうすればいいのか、わからないんですけどね。

 

杉原さんが「昔はこの樹に男の子をしばりつけ、
成人の儀式を行っていました」と。
3日くらい経つと、ぽーっとしてきて、
精霊が見えるようになってくるんだって。

恐怖を克服して、スピリチュアルな世界にもつながっていく、
それが大人の男だったんですね。

確か3回くらい、そのテスト(?)があり、
合格すると毎回お腹に3本のキズをつけたそうです。

で、キズがないと結婚もだめ。

厳しい?と思いきや、それはそれで個性だから、
アボリジニの人は気にしなかったようです。
男は強くなければ!って強制はなかった。

何か素敵ですね。

 わたしは、アボリジニの人達が守って来た生き方に、
人間の本当の幸せのヒントがあると思っています。

あ〜、このツアーが終わってしまったなんて残念。
でも最後に行けてラッキーでした。

 

素晴らしいお天気だったので、帰りに寄ってくれた
ポートダグラスの見晴し台もこんなでした!

ポートダグラス

関連記事

プロフィール

Keiko MurphyKeiko Murphy
リビング・イン・ケアンズ発行人。2児の母。 横浜国立大学教育学部卒。在学中インドへ行ってしまったがために(?)バブル期の就職活動に大きな疑問を持ってしまう。卒業後、就職もせずにワーキングホリデーで渡豪。当時の目的は、アボリジニの壁画を見ること。 後、帰国してDTPの仕事に就く。結婚を機に再びケアンズに帰ってきたのが1993年。日本語でケアンズ情報が読めたらいいのに…と、深く考えずに1995年3月にリビングインケアンズを立ち上げ、2011年よりフリー 牡羊座・O型
2016年6月
« 5月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

新着エントリー

新着コメント

RSSフィード

このブログのRSS
この記事/コメントのRSS