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人生の仕事について考えた
2010年11月22日
自分の人生の仕事って何だろう。。と、平均寿命から言うと折り返しを過ぎた最近、よく自分に問いかけます。
そんな中出会った大切な本「地球のレッスン」をお書きになった北山耕平さんは、宝島やポパイの創刊に携わった編集者。
時代の風を感じて、形にして、読者をリードして、トレンドど真ん中だったわけですが、20代の頃に旅したアメリカでのインディアンの出逢いから、人間が地球で生きること、を考え始めるようになったと。
編集者の命は「文体」、そしてメディアという存在そのものが次世代への教育媒体、メッセージの伝達媒体だと思ってる
いくら映像が主流の時代となり、映像しか見ない人たちが増えたとしても、ハートからあふれ出す言葉で自分たちを自由にできなければ、時代を変えることなどできるわけがないのだから。キーボードを叩け。そしてあふれ出す活字で時代を編集してみせてほしい。
ぼくはいまだに正直なメディアの登場を夢見ている。」
とあるインタビューに答えています。
インディアンの教えとか、地球と人とか、私たちの遠くにある深淵な教えを、素敵な文体で見せてくれるのは、あ〜この方が編集者だからだ、と妙に納得しました。
で、先日は今話題の比田井和孝さんの「ココロの授業」の本を読みました。
本業は塾の講師で、「就職の心構え」的な講座がこういう形〜 つまり、人生の大半を費やす仕事を通して幸せに生きよう、という具体的なお話〜になったそうです。
それは、比田井さんが、生徒さんの幸せを真剣に願っているから。
自分の心が変われば全てが変わる。という幸せへの道が、多くの実例と共に語られるのですが、その例え話は、実は私にとっては聞いたことのある話が色々。
でも、比田井さんの編集力によって、その1つ1つが何と説得力のある光に変わっていることか!
幸せというベクトルをくっきり浮かび上がらせる見事なストーリーに仕立てあがっています。
魂を揺さぶる、こんな授業をする先生が増えたら、生徒は本気で社会の役に立つ仕事をしようと思うだろうし、それが自分の幸せにもつながって、素晴らしい世の中になると感じました。
聞いたことある話でも、語り手の願いと、テーマ性によってこんなに響く。
またしても編集力、です。
(あ、比田井さんの講演が何と元旦にケアンズで行われますよ!!この話は後日)
編集、編集。。そういえば、私、小学校の卒業文集に、将来は編集者になりたい、って書いた気がするなあ。
混じりっけのない子どもの頃の夢って、結局、自分が人生で果たしたいことにつながっているもの?かも。
編集って、別に雑誌の編集だけじゃなくて、すでに偏在する真実を、必要とする人のために救い上げて1つの形にして見せる、そういう仕事かもしれないな、と何となく道が見えた気がした今日。
もう1つ、高橋佳子先生の素敵な文章に出会いました。
「無数の他人の断片を集めて、自分をつくり上げざるを得ない私たち人間にとって、自分とは、編集的存在であると言うことができます。(中略)
両親からものごとの基本的な判断基準をもらい受け、地域から社会のしくみや行き方の規範を学び、時代から世界について様々な知識が流れ込んで、それらを引き受けてきた私たち。
意識することもなくそうやって、私たちは自分を作り上げてきたというのが、実態でしょう。
ならば、私たちが「自分らしく生きる」ということは、それらの断片をどのように結びつけ、どのようにつないでゆくかにかかっています。
それをつなぎ合わせる一つの方針、一つの意志によって、秩序ある全体にしてゆくことにある。
そこに、オリジナルな自分が立ち現れてくるのです。」
そうか。人間、生きること自体が編集なんですね。
ならば、オリジナルな自分を追求して、その私のアンテナにひっかかったことを、私というフィルターを通した編集で、人様のお役に少しでもたてたら、私はきっと嬉しい気持ちで死ねる、とジンジャーヴォッカ(←美味!)を飲みながらしみじみ想う満月の夜でした。
このコメント欄の RSS フィード 3件のコメント »
久保田さま
コメントありがとうございます。
記事を読んで下さって嬉しいです。本当につれづれに綴ってしまっていて、これでいいのかなと思いつつ書いているので、コメントをいただけると励まされます。。
うちは一家でハッピーエッグのファンですよ。
自然のサイクルと共に暮らしていらっしゃるのかな、と想像しています。とても素敵なお仕事ですね。これからも美味しい卵をお願いします!
I lilltaery jumped out of my chair and danced after reading this!
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プロフィール
- Keiko Murphy
- リビング・イン・ケアンズ発行人。2児の母。 横浜国立大学教育学部卒。在学中インドへ行ってしまったがために(?)バブル期の就職活動に大きな疑問を持ってしまう。卒業後、就職もせずにワーキングホリデーで渡豪。当時の目的は、アボリジニの壁画を見ること。 後、帰国してDTPの仕事に就く。結婚を機に再びケアンズに帰ってきたのが1993年。日本語でケアンズ情報が読めたらいいのに…と、深く考えずに1995年3月にリビングインケアンズを立ち上げ、2011年よりフリー 牡羊座・O型
yamagishi の卵を生産している久保田和子といいます。
かねてから、ケイコさんの”ママのため息”の大ファンです。
5月号のお父様の話を読んで感激しました。
素晴しい生き方をされた人だとおもいました。
そしてケイコさんのその事を受け止める姿勢にも深く共感するものがありました。
いつもつれづれにおもうまま、ケアンズライフを綴ってくださってとてもうれしいです。
ブログにコメントをするなんて初体験のわたしですが、
(普段は携帯ももたず、街にも行かず農場で鶏さんたちと暮らすのが最高と感じている私ですが、リビケンを読むのは大好きです。)
思わずケイコさんを励ましたくなりました。
いつもありがとう!!!!
和