グレートバリアリーフ

Photo : CALYPSO Productions / Sunlover Reef Cruises / Dive 7 Seas  Information : Dive 7 Seas

自分に合った方法で世界遺産を感じてみよう

 

人間の想像力を遥かに超える色彩、形、生態…。
奇跡とも言えるサンゴの織りなす別世界が、ここグレートバリアリーフ。
静かに、でも数多くの生き物の命を育んできた絶対的な存在は、宇宙から確認できる地球上唯一の有機体だと言います。

 

サンゴ3

長年積み重なったサンゴの上にあるキレイなトサカ状のトゲトゲトサカ。高さ30センチ。水面の群れはスズメダイ、ハナダイ、タカサゴなど。 

 

サンゴ

中央にあるのはハタゴイソギンチャク。ファインディングニモでおなじみのクマノミがよく住処にしています。

 

サンゴ

(下)ファインディングニモの人気キャラクターギルのモデルにもなったツノダシ。 

グレートバリアリーフの、世界遺産に登録されたエリアは面積にしてなんとイギリスの国土より大きい34万8000 !
魚1500種、貝4000種、鳥240種、サンゴ400種といった、多種多様な生物の生息地であることはあまりにも有名です。
出産時にはるばる南極からやってくるザトウ鯨の他、ウミガメ、人魚のモデルと言われるジュゴンなど、珍しい動物を含めたくさんの命を包む母なる海。

 

そして、水温18〜30度のくらいの澄んだ海水の浅瀬(水深30mまで)にしか育たないサンゴが日本列島の長さとほぼ同じ2000kmにも渡って広がるグレートバリアリーフは、まさに選ばれた海なのです。

 

各リーフのマップなどはこちら

 

神聖な海の中を覗いて、たくましい生命力を感じてみませんか?

 

幸いにして、ケアンズからは、この別世界へ容易に訪れることができます。スノーケリング、半潜水艇、底がガラスになっているボート、特殊なヘルメットをかぶって水中を歩く…泳げる人も泳げない人も、楽しめる工夫がいっぱい。1度訪れて、その魅力にはまり、スキューバダイビングの資格を取ってしまった、という人も少なくありません。
私たちの身近に広がる、”地球の宝”を自分のスタイルでぜひ体感して下さい。

 

グレートバリアリーフ行きのツアー、クルーズはこちら

 

 

 

サンゴ

ジュズダマイソギンチャクに住んでいるバリアリーフアネモネフィッシュ(GBR固有種)と、エダサンゴ(ミドリイシ科)

 

 

サンゴ

センジュイソギンチャクに住んでいるハナビラクマノミ。このイソギンチャクは水深10m前後のサンゴ礁斜面に付着し、体壁がツボのように丸まり上方から触手の束がのぞきます。

 

サンゴ1

GBRのアイドル、ナポレオンフィッシュ(ベラ科:日本名メガネモチノウオ)とアミメハマサンゴ(ハマサンゴ科)

 

 

 

 

サンゴの実態とは?

サンゴは、長い間、植物と思われてきましたが、実はプランクトンを補食する動物。
大部分は石灰の固まりですが、表面は生きており、先端1つ1つに、小さなイソギンチャクのようなものが生息しています。
これはポリプと呼ばれ、昼間は閉じ、夜になると開いて中心から毒矢を吹き、射止めたプランクトンを補食して成長していきます。

 

それと並行して、サンゴと共生する掲虫藻という虫が太陽から吸収したエネルギーをサンゴに提供して、体内に石灰の固まりを築いていくのです!
サンゴに色を付けているのは、実はこの掲虫藻。そのため、多くのサンゴは光が一番届く、水深0〜10mの明るい浅場に群生しています。

グレートバリアリーフの最大の見どころは、サンゴの美しさが最大限に現れる「水面」と言えるでしょう。

 

 

サンゴ

ハナバチミドリイシ(通称テーブルサンゴ)(ミドリイシ科)とても大きく育つサンゴで、大きな群体では直径2m以上のものも。

 

 

サンゴ

リュウキュウキッカサンゴ(通称キャベツコーラル)(キクメイシ科)よく見ると、葉状態の上面にややイボ状に突出したサンゴ個体が列生している。

 

 

 

 

地球の重要なエコシステムを担うグレートバリアリーフ。

年に平均たったの1.5cmずつというペースで成長するサンゴが、全長2000kmにも及ぶサンゴ礁群を築いたことは、まさに感嘆に値します。

また、注目したいのはサンゴを形成する石灰。石灰を作るには、海中の二酸化炭素を吸収する必要があります。

この二酸化炭素は、もともと空気中から吸収されたもの。つまり、地上の植物と同様に、サンゴの海も大気中の二酸化炭素を吸収し、地球を助ける重要なエコシステムの役割を果たしているのです。

共生、食物連鎖と自然の摂理を通し、巨大なエリアに広がる素晴らしい水中世界。この類い稀な環境を保護するために、私たちはどうしたら良いのでしょうか?

 

 

次世代に残すために…

昨今、世界中のサンゴ礁が消滅し始めています。陸の使い方、魚、サンゴ、貝の取り過ぎ、石灰の接種、工場廃棄が主な原因で、特に発展途上国や小島が深刻な状況にあります。

オーストラリアは、大規模なサンゴ礁海を持つ唯一の先進国。
1965年からの10年間にかけて、世界規模でグレートバリアリーフ(以下GBR)の保護に関する関心が高まりました。
特に資源の摂取量、公害、石油採掘という点が注目され、1970年に設置された国と州による委員会が、GBRにおける石油発掘について調査を行いました。

 

 

サンゴ礁 

 

1975年にはグレートバリアリーフ・マリンパーク・オーソリティ(GBRMPA)が発足し、環境の調査と修復に当たっています。
世界自然遺産に登録されたGBRを保護するために、当機関では、保護、資源管理、教育、リサーチなど各項目に渡る25年計画を発表。
漁業、観光、チャーター、リサーチなど規制区域内でしか行えないようにするゾーン規定や、サンゴの敵として知られるオニヒトデの退治や、川から流れる土砂対策なども大きな功績の1つです。

 

自然現象に何万年もの間対応して生き続けたGBRが、今後現在の姿を保てるかどうかは人間次第。私たちの保護意識が求められているのです。
最低限、次のようなことを実行してみて下さい。

●サンゴ礁に触れたり持ち帰らない
●リサイクル、地元産の食べ物を買う
●洗車などは芝生の上で行い、汚水が下水に流れるのを防ぐ
●庭では有機肥料を使う
●流しに薬品を流さない
●節水、節電(必要以上にエアコンを使わないなど)

地上での生活が、GBRの環境保護にも深く関わっているという意識を1人1人が持つことが今、求められています。

 

2008年は国際サンゴ礁年です。世界各国の人々にサンゴ礁についての理解を深めてもらう普及啓発活動や、各団体が連携して保全活動が行われる予定。詳しくはこちらのサイトへ。

 

グレートバリアリーフの鉄人、
各ダイビング会社のインストラクターさん紹介のページへ

Tusa Dive & Spirit of Freedom

Down Under Cruise & Dive

Deep Sea Divers Den

Taka Dive

Ocean Spirit Cruises


グレートバリアリーフ行ってきました!
読者体験ページへ

Sunlover Cruises

Seawalker Green Island

 

関連記事

コメント (1)

トラックバックURI: ※右クリックしてリンクをコピーしてください
http://www.livingincairns.com.au/%e7%89%b9%e9%9b%86/tokusyu/trackback/

この記事へのコメント

1 件の投稿 in 1件の話題

新規に投稿する »
yoshimi さんのコメント | 2008-03-21 12:04:54

このキレイな珊瑚を、未来永劫守りたいですね^^

 

10582

グレートバリアリーフ特集
コンテンツ

巻頭記事

私たちの身近にある地球の宝物。グレートバリアリーフ

サンゴってこんなにキレイなんです!

ダイビング・インストラクターさん密着取材!

大きくて力持ち。和ませます。

>>Yatsuさん (ツサダイブ)

講習を担当し、新たなダイバーを育成中

>> Mitz さん (ダウンアンダーダイブ)

海の魅力にはまって16年!

>> Jimmyさん (ディープシーダイバーズデン)

水が好きでWEB業界から転身

>>Yukoさん (タカダイブ)

外洋も潜りつくしてます!

>>Mitsuさん (オーシャンスピリット・クルーズ)

読者体験レポート♪

目の前にたくさんの魚が!

水中なのに顔が濡れなくて普通に呼吸もできて…この楽チンさはスゴい!

>> シーウォーカー・グリーンアイランド

スノーケリングもヘリコプターも!

GBRを1日でこんなに満喫しちゃっていいの?最高のクルーズでした。

>> サンラバー リーフクルーズ