リビングインケアンズ
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Photo : CALYPSO Productions / Sunlover Reef Cruises / Dive 7 Seas Information : Dive 7 Seas自分に合った方法で世界遺産を感じてみよう
人間の想像力を遥かに超える色彩、形、生態…。
長年積み重なったサンゴの上にあるキレイなトサカ状のトゲトゲトサカ。高さ30センチ。水面の群れはスズメダイ、ハナダイ、タカサゴなど。
中央にあるのはハタゴイソギンチャク。ファインディングニモでおなじみのクマノミがよく住処にしています。
(下)ファインディングニモの人気キャラクターギルのモデルにもなったツノダシ。
グレートバリアリーフの、世界遺産に登録されたエリアは面積にしてなんとイギリスの国土より大きい34万8000 !
そして、水温18〜30度のくらいの澄んだ海水の浅瀬(水深30mまで)にしか育たないサンゴが日本列島の長さとほぼ同じ2000kmにも渡って広がるグレートバリアリーフは、まさに選ばれた海なのです。
神聖な海の中を覗いて、たくましい生命力を感じてみませんか?
幸いにして、ケアンズからは、この別世界へ容易に訪れることができます。スノーケリング、半潜水艇、底がガラスになっているボート、特殊なヘルメットをかぶって水中を歩く…泳げる人も泳げない人も、楽しめる工夫がいっぱい。1度訪れて、その魅力にはまり、スキューバダイビングの資格を取ってしまった、という人も少なくありません。
ジュズダマイソギンチャクに住んでいるバリアリーフアネモネフィッシュ(GBR固有種)と、エダサンゴ(ミドリイシ科)
センジュイソギンチャクに住んでいるハナビラクマノミ。このイソギンチャクは水深10m前後のサンゴ礁斜面に付着し、体壁がツボのように丸まり上方から触手の束がのぞきます。
GBRのアイドル、ナポレオンフィッシュ(ベラ科:日本名メガネモチノウオ)とアミメハマサンゴ(ハマサンゴ科)サンゴの実態とは?サンゴは、長い間、植物と思われてきましたが、実はプランクトンを補食する動物。
それと並行して、サンゴと共生する掲虫藻という虫が太陽から吸収したエネルギーをサンゴに提供して、体内に石灰の固まりを築いていくのです! グレートバリアリーフの最大の見どころは、サンゴの美しさが最大限に現れる「水面」と言えるでしょう。
ハナバチミドリイシ(通称テーブルサンゴ)(ミドリイシ科)とても大きく育つサンゴで、大きな群体では直径2m以上のものも。
リュウキュウキッカサンゴ(通称キャベツコーラル)(キクメイシ科)よく見ると、葉状態の上面にややイボ状に突出したサンゴ個体が列生している。
地球の重要なエコシステムを担うグレートバリアリーフ。年に平均たったの1.5cmずつというペースで成長するサンゴが、全長2000kmにも及ぶサンゴ礁群を築いたことは、まさに感嘆に値します。 また、注目したいのはサンゴを形成する石灰。石灰を作るには、海中の二酸化炭素を吸収する必要があります。 この二酸化炭素は、もともと空気中から吸収されたもの。つまり、地上の植物と同様に、サンゴの海も大気中の二酸化炭素を吸収し、地球を助ける重要なエコシステムの役割を果たしているのです。 共生、食物連鎖と自然の摂理を通し、巨大なエリアに広がる素晴らしい水中世界。この類い稀な環境を保護するために、私たちはどうしたら良いのでしょうか?
次世代に残すために…昨今、世界中のサンゴ礁が消滅し始めています。陸の使い方、魚、サンゴ、貝の取り過ぎ、石灰の接種、工場廃棄が主な原因で、特に発展途上国や小島が深刻な状況にあります。 オーストラリアは、大規模なサンゴ礁海を持つ唯一の先進国。
1975年にはグレートバリアリーフ・マリンパーク・オーソリティ(GBRMPA)が発足し、環境の調査と修復に当たっています。
自然現象に何万年もの間対応して生き続けたGBRが、今後現在の姿を保てるかどうかは人間次第。私たちの保護意識が求められているのです。
●サンゴ礁に触れたり持ち帰らない 地上での生活が、GBRの環境保護にも深く関わっているという意識を1人1人が持つことが今、求められています。
2008年は国際サンゴ礁年です。世界各国の人々にサンゴ礁についての理解を深めてもらう普及啓発活動や、各団体が連携して保全活動が行われる予定。詳しくはこちらのサイトへ。
グレートバリアリーフの鉄人、
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グレートバリアリーフ特集
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このキレイな珊瑚を、未来永劫守りたいですね^^