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09.09【ビジネスビザ】マーケットレートが導入。

本日から、現行のMinimum Salary Level(MSL)が廃止となり、新たにマーケットレート制度が導入されました。マーケットレート制度とは、スポンサー会社がビジネスビザ保持者に対し、オーストラリア市民・永住権保持者と同等の額の給与を支払っているか、また、ビジネスビザ保持者に対する給与が妥当なものであるのか、という審査です。スポンサー会社のマーケットレート(=同じポジションにオーストラリア人を雇用した場合に支払われる給与)が、$45,220以上でなかった場合、スポンサー申請は却下されてしまいます。
この$45,220以上というのは、Temporary Skilled Migration Income Threshold(TSMIT→『ティスミット』)と呼ばれ、ビジネスビザ保持者が豪州で生活するのに、十分な収入として設定されております。
TSMITと比較をされるのはあくまでマーケットレートであり、ビジネスビザ保持者に提示された給与は関係ありません。

 

例えば、IT会社Aが外国人ITスペシャリストBのビジネスビザをスポンサーする場合、会社A内の同じポジションで雇われているITスペシャリストCの年収が会社Aのマーケットレートとなります。
また、社内に類似するポジションがなかった場合、業界内の平均年収・社内雇用契約書、その他の基準を基に、マーケットレートを算出します。Cの給与が$45,220(TSMIT)以下だった場合会社Aのマーケットレートは$45,220以下となり、ビザスポンサー申請は困難となります。
また、Bへの給与は審査の対象とはなりませんので、例え会社Aが、$45,220以上をBへ支払うことを同意したとしても、スポンサーはできないことになります。

 

これらの変更は、多くの人に影響を与えることとなりそうです。特に、調理師・美容師の平均年収は $45,220よりも低いため、美容師・調理師としてビジネスビザ取得の可能性がなくなったわけではありませんが、実際にビジネスビザをスポンサーできる会社が非常に制限されてしまったことになります。

 

更に、今まで地方指定区域のビジネスビザ保持者は、地方特権で低年収額(MSL)が都市部よりも低く設定されておりましたが、今回の変更から都市部と一律となります。

 

現時点でビジネスビザを保持している場合、今回の新基準は2010年1月1日からの適用となります。 2010年1月以降も、ビジネスビザ保持者は、現在のビザ有効期限までは、TSMIT以上の年収を維持する限り、引き続きオーストラリアで就労することができます。
ただし、その後のビザ更新はスポンサー会社のマーケットレートよっては困難となります。特に、美容師・調理師のビジネスビザ更新が困難になりそうです。

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