TRA+Job Ready Program施行
2010年1月1日からTRAスキル審査が、以前から移民省で予告されていたJob Ready Testと従来の
スキル審査とが組み合わさった、Job Ready Programという4段階の審査となります。
詳細は下記の通りとなります。
ステップ 1 - Provisional Skills Assessment (申請後、s485 ビザ申請が可能となります。)
従来のスキル審査と同様の書類審査です。ただし、審査要件は下記の通りとなり、以前と異なりますのでご注意下さい。
1)特定の学生ビザを保有していること
2)申請職種に関連したAQF Qualification(サーティフィケートIII)
3)ワークエクスペリエンスの証明(最低6ヶ月以上) ※ 900時間ではなくなりました。
4)IELTS(General)全セクション6.0以上のスコアー
<申請料金 $300/審査期間 約20日>
※ すでにTRA認可をお持ちの場合、お持ちの認可レターとIELTS全セクション6.0以上
を提出し、申請料金免除でステップ1を申請することができます。
ステップ 2 - Job Ready Employment
Provisional Skills Assessment 認定後、12ヶ月間のフルタイム(35時間以上)で有給の職歴を積みます。
その際、下記3点の要件があります。
雇用要件: 雇用開始から60日以内に、雇用主はTRAに登録/雇用主・雇用者は、該当するアワードレート
給与を支払う旨の内容を記載した契約書(TRAから支給される)を交わす。
技術要件: Work Place LogをTRAサイトからダウンロードし、業務でカバーした内容を記録する(TRA担当官がモニタリングとして、職場を訪問する場合もあり。)
追加トレーニング要件: TRA認定のRTO(Registered Training Organisation)の『Australian Workplace English and Australian Workplace Culture』に
関するコース(職場での実技試験を含む)を受講する。
<料金 $750.00 / 追加トレーニング費用 推定$1,200>
ステップ 3 - Job Ready Work Place Assessment
Full Timeでの雇用がスタートして6ヶ月以上経過しましたら、Workplace Assessmentに登録します。
TRAの認定審査官が、申請者の職場で実技試験を行います。
(詳しい内容は、2010年初旬に発表されるとのことです。)
<料金 $2,000>
ステップ 4 - Job Ready Final Assessment
上記すべての条件が揃ったという証拠を持って申請することになります。
その際、雇用主・申請者に、提出されたWork Place Logの内容についてなどの
提出を求められます。
<料金 $300>
◆ 料金 ◆
各ステップの料金は上記の通りで、合計で $4,550程度になる見込みです。
永住ビザを申請するためのTRA審査の費用が増えることになりますが、
政府はこれらの審査を通じて、即戦力になりうる人材を確保する狙いです。
◆ 今回の変更による影響について ◆
今後は、コース修了時に永住権申請のパスマークに達している場合でも、TRAでの
スキル認可はs485 ビザ申請用のものしか発行されません。このため、手に職系
(Trade Occupation)で申請予定の方にとって、コース修了後すぐに永住ビザを
申請することが、残念ながらできなくなくなってしまいました。永住権申請のため
には、有給・フルタイムで12ヶ月以上、申請職種での職歴が必要になります
(上記ステップ2~4)。
※尚、今回の変更は主に海外留学生対象となっており、日本からの資格・職歴を使っての申請に影響はありません。
関連記事