- 2007年05月12日
日本人旅行者の減少 5月12日
過去2年間で他の国からの旅行者は微増であるのに対し、日本から北部クイーンズランドへの旅行者数は3万人以上減っている。オーストラリア観光大臣のベイリー氏によればこれは“尋常ではない”状況であり、現地の観光業者は少なくとも今後2年はこの状況が続くのではないかと恐れている。2005年には約25 万人の訪問者がいたが、2006年には22.6万人に減少し、現在も減少中である。他の国からの訪問者が約4％とわずかながら増えているが、これに対し日本人は約9％減。ヒルトンホテル、リーフカジノホテル、グリーンアイランドリゾートでは前年対比で15％の減少。
ヒルトンホテルのジェネラルマネージャー曰く、最大の懸念はカンタスからジェットスターの就航に変わる点で、この移行がスムーズに行き、日本マーケットからの信頼を勝ち得ない限り、訪問者減少は止まらないだろう。
トロピカルノースクイーンズランド観光局CEOジェイソン氏はこの減少を止めるために関係各社の一致団結した努力と、日本におけるオーストラリアのイメージの再構築が必要と説く。
観光大臣のベイリー氏は、円と豪ドルの為替レートが悪いことが原因と広く言われていることに対して、政府も日本マーケットに対して倍旧の努力をしていることを強調。一方で不変のものはない以上、官民ともに今まで以上の努力と工夫が必要とコメント。州政府観光大臣キーチ氏は急激に伸びている中国、インドマーケットも、今後数年の日本マーケットの減少分を埋めることは不可能と認めるも、ケアンズのオペレーターはこの局面を乗り切れることを期待している。
