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ケアンズ…スローライフ日記

ケアンズの観光業

2010年08月21日

観光業界の企業が所属する JCATO(Japanese Cairns Association of Tourism Operators)という組織のミーティングに参加してきました。

今、ケアンズの日本人観光は数年前と比べると非常に冷え込んでいます。

ジェットスター航空の大阪〜ケアンズ直行便がなくなったのが08年の年末。
2010年4月に週に何便かは復活しましたが、1年4ヶ月の間の打撃は、予想以上でした。

統計によると、この減便でケアンズに来た日本人の方の数は、なんと前年度の45%減の約9万人ほぼ半分ということですね。

日本語のフリーペーパーを作っているので、広告主さん(=地元のビジネス)の反応で大変さが痛いほど伝わってきます。
(その影響をダイレクトに受けるうちも同じ船に乗ってます。。。

私の生の感覚だと、今が一番キツい。たぶんそれまでの蓄えで2009年は何とか持ち越せたと思うんですよ。でも、ここに来て本当に首が回らなくなってきたという感じ。
まさか、というような会社がなくなってしまったり、本当に様々な動きが見られます。

国際空港がケアンズにできてから、ずっとイケイケムードで開発が進んでいって、観光客の数は右上がり。
当たり前だったことがそうでなくなり、皆が試練の時を迎えています。

私もとても不安になるけれど、今は痛いけど有り難いレッスンの時なのかな。覚醒の時を与えられた、というか。

もう、何も努力しなくても人が来て当然、という傲慢さは通用しないと思うし、来た方にどんな想いを持っていただきたいのか、というビジョンを個々の会社が持つべき時なのだと思います。

わくわくした、癒された、楽しかった。。お客さんに何て言ってもらいたいか。

会社によってそれぞれ違っていても、そんなお客さんの姿を見るためにはサービスのどこを変えていったらいいのかと真摯に追求し、実行すればケアンズ全体に響き合っていく気がします。

どうやったら生き延びられるか、という視点から、どうやったらお客さんがハッピーになるのか、という相手の視線にシフトする。数は少なくても、今来て下さっている方に精一杯尽くす。

1社1社、そして、そこに勤める1人1人の心持ちが変われば、少しづつ色んなことが変わるのではないかと信じています。

業績を伸ばすハウツーはたくさん出回っているけど、誰でも使えるマニュアルはあまり通用しなくなってきて、必要とされるものだけに淘汰されていく時代。
頭からハートへ、求められるものが移ってきているかもしれませんね。

JCATOのミーティングでは、9〜12月の観光客の予約状況が各社さん前年度より20%くらいアップしているという報告がありました。
また、皆さんが移り行く時代に応えようととても真剣なムードが漂っていて、素晴らしいと思いました。

実はリビングインケアンズは、10数年ぶりに会員に復帰したのでした。。
昔は、数ページもある会報(しかもバイリンガル版)や観光客の意識調査をまとめたブックレットをを制作させていただいたりしていたのですが、すっかりご無沙汰。すみません。。。

正直言うと、当時、私の発言は浮いていて(今も?)「それうちに何のメリットあるの?」的な反応が多くて(笑)。

気持ちを改め、ケアンズの観光業のお役に立てることがあればぜひ協力させていただきたいです。

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このコメント欄の RSS フィード 2件のコメント »

ミホ(プロフェッショナルズ・エッジヒル)(コメント) 2010/8/23 月曜日 13:23:04

  1. 恵子さんの意見に大、大、大賛成です。
    ケアンズの主要産業である観光業を盛り立てていくためには、ケアンズに住む私達一人一人が、どうやったらケアンズを訪れているお客様をハッピーに出来るかを考えるべき時に来ていると思います。これまでの、やみくもに沢山の方に来て頂くための努力から、今実際にケアンズを訪れている方に、再度ケアンズへ来たいと思って頂けるための努力に、視点を変えるべきなのではないでしょうか。
    私達個人の力では、政府からの補助金を増やすことも、飛行機便を増やすことも出来ませんが、ケアンズを訪れている客様に喜んで頂くための努力は、個人レベルでも出来ると思います。大げさなことでなく、お金をかけることでもなく、恵子さんの仰るように、個人、企業の意識を変えるだけで、大きな違いが生まれると思います。
    他の都市、他の国と比べると、ケアンズのサービス業の質が低いということは、誰もが認めざるを得ない事実です。
    グレートバリアリーフ、熱帯雨林という、Aランクの環境を持つにもかかわらず、サービスレベルはCランク。
    これが現在のケアンズの悲しい現状だと思います。
    この現状をしっかりと認識し、サービスレベルをAランクに上げていくように私達一人一人が意識を持てば、もっと多くの方達にケアンズでの滞在を楽しんで頂き、リピーターの増加にも繋がると思います。
    私も前回のJCATOのミーティングでは、皆さんの決意のようなものも感じ、とても頼もしく感じました。
    弊社は直接旅行業に携わっているわけではありませんが、「ケアンズを売る」と点は他の会社の方達と同じ。
    JCATOの皆さんとも協力して、恵子さんの仰るように、お客様が求めているものを頭ではなくハートで感じ、お客様のハートに響くようなサービスを目指して生きたいと思います。恵子さん、これからも頑張りましょうね!
    プロフェッショナルズ・エッジヒル 熊谷美保

Keiko(コメント) 2010/8/29 日曜日 12:30:51

  1. 美保さん、心強いコメントどうも有り難うございます。
    厳しい時こそ何かの呼びかけが来ているのだと思います。
    お互いできることをコツコツやっていきましょう★
    これからもよろしくお願いします!

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プロフィール

Keiko MurphyKeiko Murphy
リビング・イン・ケアンズ発行人。2児の母。 横浜国立大学教育学部卒。在学中インドへ行ってしまったがために(?)バブル期の就職活動に大きな疑問を持ってしまう。卒業後、就職もせずにワーキングホリデーで渡豪。当時の目的は、アボリジニの壁画を見ること。 後、帰国してDTPの仕事に就く。結婚を機に再びケアンズに帰ってきたのが1993年。日本語でケアンズ情報が読めたらいいのに…と、深く考えずに1995年3月にリビングインケアンズを立ち上げ、2011年よりフリー 牡羊座・O型
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