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ケアンズ…スローライフ日記

Yasi、無事に通過しました

2011年02月04日

2月2日の夜中に上陸したサイクロンYasi。州首相から浸水の危険地区の住民には避難命令が出たり、テレビもラジオも1日中、サイクロンの動きを刻々と伝え、住民の緊張は相当なものになりました。

飛行機で他州に避難した人も結構いたし、入院中の患者さんは特別機でブリスベンへ。
(うちのスタッフの知り合いの方は、出産1日めだったので、新生児とお母さんで輸送されたそうです。。)

 

うちも、お店の商品はすべて片付け、コンピューター関係は全て持ち帰り。

だって史上最大、どんな被害か予測がつかない、海抜は4m上がるかも。。そんなニュースを聞いてたら相当コワいですよ。

 

前日は、マナンダのこの建物で、土嚢を作れるサービス開始。

 

必死で砂を袋に詰める人々。(すべて無料です)

 

2月1日(上陸前日)から、シティのお店も閉まり始めました。

特に、エスプラネードは海沿いだから、海抜が上がるというニュースを聞いて、備え方もすごい。

 

いつもは賑わうシティプレイスも、午後にはゴーストタウン化。

 

窓ガラスが割れて飛び散らないように、テープを貼って防災するお店。

 

がんばらんばさん。「かかって来い。。」と気合いが。

そういえば、「みんなの無事を祈ります」的なメッセージを書いたボードを窓にとりつけている住民もいました。
そういう心の余裕?いいですよね。

 

テレビはずーっとサイクロンの話題。ケアンズからももちろん中継してました。

 

上陸警報の出ている当日(2月2日)からは、もちろん閉店するところ続出です。

 

いつも人でごった返しているシティのウールワーススーパーも閉店。レジにビニールがかかってます。

 

エスプラネードもガラーン。
嵐の前の静けさ。。コワいです。

 

午前中に避難を!の呼びかけが飛び交い、空港も10amで閉鎖。

午後には次第に風が強くなってきて、今からは外へ出ないように、と警告が入りました。

 

ヤシの樹が風でなびいているの、わかりますか?

 

緊張感高まる中迎えたサイクロン。

 

結果的には、ケアンズは壊滅的な被害を受けることはありませんでした。
ケアンズより南のカードウェル、ミッションビーチ、タウンズビルなどの被害がすごかったようです。
(さっき電気がついたので、ニュースを見られなかったのですが)

こちらのサイトに写真が載っています。

 

 

2月4日(金)の町中はこんな様子です。
ケアンズの場合、建物の被害はほとんどありませんでした。

 

既に復旧作業開始です。

 

まだ3万世帯以上が停電状態ということで、電気会社の工事部門は大忙し。

 

こんな大木も倒れてる!

 

ヤシとかユーカリが倒れているのは、見ませんでした。
在来種はサイクロンにも強いのか??

 

 

息子のハイスクールの庭の木も。。

 

ちなみに、うちの庭もすごいことになり、過ぎ去った昨日はずっと木こりしてました。
倒れた木を短く切って前庭に出しておくと、カウンシルが除去してくれるのです。

グリーンアントというアリにガブガブ噛まれ、枝で腕や足を引っ掻きつつ頑張りました。
(そういえば5年前のサイクロン後も同じことをしていて、縫うほど指を切り、破傷風の注射したなあ。。)

大好きなハイビスカスも、全滅。寂しいけれどこれを機にガーデニングし直しです。

 

 

今回は、洪水の直後だったことも手伝ってか、メディアを使った情報が網羅されていて感心しました。

政府から携帯にテキストメッセージで状況がわかるようになっているし、臨時で開設されたウェブサイトで、自分が住んでいる地域の海抜が色分けされて表示されたり、あっという間に避難所がセットアップされて報道されたり。。

ダンナによると、昔は報道があまりなかったから、おきたら浸水してた、なんてことがあったそうです。
今朝は停電のため、信号もついていなくて、交差点を運転するのが超緊張しましたが、それも「昔、ケアンズには信号がなかったから、昔に戻ったみたいだ。右優先のルールを守れば大丈夫」と言われたのを思い出して何とか通過。。

昔の人?は強い?

 

▲木の除去作業

 

日本でも今回のサイクロンは報道されたようですが、私は上陸前に報道して観光客の方に注意を促す方がいいんじゃないかと思いました。

何も知らずに到着したらいきなりパニック状態、ゴーストタウンの町に来てしまうなんて。。

大丈夫だった、って報道してくれないと、イメージダウンかもですね。

 

 

今も、大変な被害に合った南部の住民の方を思うと胸が傷みます。

 

本当に人間って、大自然の前では無力ですね。本当にコワかった、というか畏れ多さを身を持って感じたサイクロンでした。

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このコメント欄の RSS フィード 3件のコメント »

samufuru(コメント) 2011/2/4 金曜日 19:39:33

  1. 建物の被害がなく、ホッとしておられることと思います。
    でも、庭が大変なことになっているのですね。

    私も、移住してから何回かこのような経験をしたので、
    倒れた木々や農作物の後片付けのご苦労がよく分かります。

    ご無理をして、お体をこわされないようにして下さい。

satoimo(コメント) 2011/2/6 日曜日 9:56:32

  1. はじめまして。

    大事に至らず、良かったですね。
    日本でもニュースが流れて、心配しました。
    というのも、私24日~27日AMまでそちらに滞在していましたから・・・。
    他人事に思えなくて・・・。
    でも、こうしてあなた様のブログを拝見して安心しました。

Keiko(コメント) 2011/2/7 月曜日 11:51:26

  1. samufuruさん、satoimoさんコメント有り難うございます。

    サイクロンの後は、嵐がやってきて、家が揺れるほどの雷雨。
    オフィスが浸水しないかとヒヤヒヤしました。

    週末は、ずっと倒れた木を切ったり運んだり。
    どしゃ降りの中も作業していたせいか、今日は熱っぽいです。
    でも、1週間近く仕事が止まっているので追い付かないと!と出社しました。

    ケアンズの町もツアーも、ほぼ正常に戻ってます。
    観光客の方が減らないといいのですが。。

    日本はまだ寒いと思いますが、みなさんお体に気をつけてお過ごしくださいね。

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プロフィール

Keiko MurphyKeiko Murphy
リビング・イン・ケアンズ発行人。2児の母。 横浜国立大学教育学部卒。在学中インドへ行ってしまったがために(?)バブル期の就職活動に大きな疑問を持ってしまう。卒業後、就職もせずにワーキングホリデーで渡豪。当時の目的は、アボリジニの壁画を見ること。 後、帰国してDTPの仕事に就く。結婚を機に再びケアンズに帰ってきたのが1993年。日本語でケアンズ情報が読めたらいいのに…と、深く考えずに1995年3月にリビングインケアンズを立ち上げ、2011年よりフリー 牡羊座・O型
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