グレートバリアリーフのイベント
クジラ
ケアンズのダイビングショップに勤務する皆さんに、ケアンズ近海で限定シーズンに見られるクジラについて情報をいただきました。
GBRでクジラと泳ごう!
今年もまたやってきましたねえ。そう!!クジラシーズン到来!!
と言うことで、クジラツアーを出している会社に予約状況を聞いてみるとすでに予約が始まっており世界中のダイバーからの問い合わせが来ているそうです。
そんな世界中のダイバーがこのシーズン休みを取ってこのGBRにやってくるのですから今ここにいる君たち!!行かねばならんよ!!
ダイバーで無くても大丈夫。
スノーケリングでも見れるのよ。
むしろスノーケリングメインでクジラを目の前で見ることができるんです!!でも場所は世界遺産GBR。
いろいろとクジラに対しての法律やルールがあるのでここに例を出したいと思います。
●クジラに向かって泳ぐことは禁止されています。
●クジラに触れたり、身体の一部を接触することは禁止され ています。
●海に入るとき、海から上がるときには、ゆっくりと落ち着い て行ってください。
●水中ではできるだけじっとしていてください。ダイビング中に クジラが近づいてきたらロープをつかんでください。
●水中にて突発的な行動を起こすことはやめてください。
●ウェットスーツの利用をお勧めします。またウェイトベルトは 使わないでくだい。
●身体を水平にし、海面に対して平行を保つこと、つまり足を しっかりと上げていただくようにお願いします。シュノーケル をしている遊泳者の真下をクジラが泳いで行くことがあります。
●写真撮影は自然光で行っていただくことをお勧めします。 クジラが何度もフラッシュの光を浴びると生態に何らかの 悪影響を受けると考えられています。などなど。
珊瑚礁付近にてボートを係留していると、通常、1頭のドワーフミンククジラが近づいてきます。
しかしながらリボンリーフ#10の後方にあたるピクシーリーフやライトハウスボミーなどのいくつかの海域では12頭の群れが確認されてます。
運が良ければ親子クジラに出会えるかも!!そんな私も2年前、親子クジラに遭遇できました。
子供はボートに近づきたいのにお母さんがそうはさせまいとしっかりと守ってました。
まるでイルカのような子クジラでした。
去年は一度に11頭の群れがボートの周りでぐるぐる泳いでました!!これには大感動!!
海に入る前に必ずクルーによる説明をしっかり聞いてルールを守って楽しく観察しましょう。
法律を守っているかクルーも厳しく監視しています。
世界中の人と楽しくボートの上で過ごしましょうね。
一生に一度の思い出になること間違いなし!
さてカメラの準備して今年も行くか!!
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ミンククジラ&ザトウクジラのシーズン
ケアンズでは毎年この時期、6月から9月頭までの間で運が良ければ!クジラを見る事が出来ます。
ミンククジラは少し小さめのクジラでわかりやすく言うとイルカみたいな感じの可愛いクジラです。
ケアンズの日帰りTRIPより、船に宿泊するクルーズ船の方が見れる確率が高いでしょう。
見れる時期は6月から7月下旬まで。これまた運が良過ぎれば水中でこのミンククジラが見れるでしょう。
こちらから近づく事は禁止ですが好奇心旺盛のクジラです。
安全停止してるとクジラの方からこちらにやってくるかもですよ。
これぞTHEクジラ!と言う大きいザトウクジラは日帰りボートの方で見れるでしょう。
時期は7月から9月頭までの間で見る事が出来る確率が高くなります。
ザトウクジラはダイビングスポットに移動中に船上にて見る事が出来ますので皆さんでも是非探して下さいね。
運が良ければ尾を上げてくれたりヒレで手を振ってくれたりダイナミック!
豪快なジャンプも見れるかもしれません!!
ケアンズでは毎年この時期にクジラを見る事が出来ます。さすが世界遺産GBRの海。
ダイバーなら是非とも一回はミンククジラを水中で!ダイバーでない方もザトウクジラウォッチングを体験してみて下さい。
やっぱケアンズは海ですねぇー☆
ザトウクジラのお話
GBR一年に一度この季節に見れるザトウクジラ。
この時期に子育てにやってくるのですねぇ〜^^
水中で見る事は難しいのですがボートの移動中(行き帰り)に船上から見る事が出来るかもしれないのでそこのあなた!ボートの気持ちが良いユレでウトウトと寝てる場合じゃないですよッ!!
皆で探しましょう☆クジラが潮を吹くのを。。。
潮を吹いてるのが見つかれば今度は潜水しますよ!この時尾びれを真っ直ぐあげ腹側の模様を見せながら潜る姿を『フルークアップ』と呼びます。
こんな風に横向きになり長い胸ビレを水面に打ちつける行動も見れるかも^^
あとは皆さん,やさしぃ〜気持ちを持ちましょう。。。
そうするとクジラからこちらに近づいてくれてこんな近くでも見れちゃうかも!
GBRこの時期限定のザトウクジラウォッチング☆この機会を是非逃さずに♪
ラッキーだとダイビング中くじらの唄が聞こえるかもよ。
ダイビング中意識して耳を澄ましてみて下さい。。。神秘的ですね^
クジラ様のお話
さんお元気ですか??寒くなってきましたねえ。毎年ケアンズってこんなに寒かったけ〜??と思うくらい寒いです。
でもここGBRで働く人たちの心を熱くしてくれるものがあります。 そう!!それがクジラ様なんです。
ここオーストラリアは日本と同じ海に囲まれた国で海の生物がた〜くさん住んでいるんですよ。
そのなかでも海の哺乳類は格別です!!その海の哺乳類の中でもひときわ目立つ体の大きなクジラの存在を無視するわけにはいきません。地球上最大の生物がシロナガスクジラでこれらはメルボルン近海にあらわれるそうです。なんと全長約30m!!もうただでかい!わけわかりません。
このGBRでまさに今! 見ることの出来るクジラがミンククジラ、ザトウクジラです。
6月から7月はミンククジラことミンキーちゃんの出番です。
このミンククジラは全長6m〜9m。ナガスクジラ科の中では最小といわれてます。
でも覚えてますか?「水中では見る角度によって33%物が大きく近くに見えます」と言っていたインストラクターの講習を。本当にでかいんです。33%大きく見えなくても大きいんです。
ミンキーちゃんとの出会いは?年前の講習中の安全停止中にふら〜〜って姿を現してじーーーっとこちらを見つめ離れていきました。その時に初めて気がついたんです。いつも出会ってる魚との決定的な違いが!!
目が違うんです!瞼があるんですクジラには!当たり前のことって意外と気がつかないものだなあとヒシヒシ感じました。ちょっぴり警戒してる目で見つめられたのが分かったんです。
イルカセラピーっていうプログラムがあるじゃないですか。魚と違って優しい目をしてるんです。クジラも優しい目でした。
私たちも「目はものを言う」って言いますよね。感情表現には目というか瞼が必要なんです。人の気持ちを察してあげるのも目を見ますよね。瞼って大切なんだなあとクジラに教えてもらった気がしました。それから海の哺乳類に非常に興味を持つようになりましたねえ。
7月〜8月、9月上旬はザトウクジラ!!
全長10m〜13m、とにかく派手にパフォーマンスを見せてくれます。
「テールスラッピング」「フリッパースラッピング」
と呼ばれるものは胸びれや尾ヒレで水面をたたく行動のことです。尾ヒレをたたく行動は身を守るときやメスがオスを追い払うときの行動といわれてます。
人間女性のみなさん!オスと追い払うときに尾?(おしり??)を振ってはいけませんよ!追い払うどころか…。
はい!次は一番派手なパフォーマンス「ブリーチング」。
これは身体を思いっきり水面に持ち上げ、半回転しながら背中から落下するという行動です。これは身体についている寄生虫を取るための行動と言われてます。
去年と一昨年は1秒差で2頭のザトウクジラがこのブリーチングを見せてくれました。ダブルツイストブリーチングです。
これは本当に感動しました。いつ水面に出てくるのか分からないだけにドキドキして待ってたら目の前にぐおーーん!と身体が立ちはだかってばっしゃああーーん!!
もう一つの行動が「スパイホッピング」
これは身体を垂直にし海面に顔を出し陸地を探したりボートを観察していると言われてます。2年ほど前このスパイホッピングを見ました。8月のある日いつものように船長がクジラを発見してクジラがあまりにもボートに近づいてきたのでボートを止めて観察してたら船長が「後ろにいったぞ!!」といい、みんなでバックデッキに降りました。そうしたらクジラが顔だけ出してじろーーーーっとボートのバックデッキを覗いてるんです。しかもすぐそこで。これにはみんなびっくり!!
クジラの目には私たちがどういう風に写ったんでしょうか?? こんな素敵な出会いが今この時期にGBRで出来るんです!! みなさん海に行こうじゃありませんかああああ!!!!
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クジラ
2007年、アメリカのアラスカ州アンカレッジで4日間にわたって開催された第59回 国際捕鯨委員会(IWC)年次会議を振り返って・・・って違う違う。俺は、そんな難しい事は書けない。
前置きが長くなりましたが、今年も鯨のシーズンになりました!! 皆さんの間でも、「クジラ、見に行かね?」なんて話しに出ている事かと思います。
この時期、何故、そんな話が多くなるかと言うと、毎年6、7、8月にクジラが子育てのためにやってくるため、それらを高確率で見られるようになるからです。またと無い機会をものにできるチャンスだからです。
その漠然と言っている“クジラ”ですが、魚ではなく人間と同じ哺乳類になります。ケアンズの海には、6、7月「ミンククジラ」と7、8月「ザトウクジラ」がやってきます。
世界には他にも沢山居ますが、大きく「ハクジラ類」「ヒゲクジラ類」の2種類に分かれます。そのミンククジラとザトウクジラは、ヒゲクジラ類に入ります。
では、ヒゲクジラ類って何?となるのですが、ここで双方の特徴を、 [ハクジラ類]…歯がある。魚やイカを食べる。 [ヒゲクジラ類]…歯の代わりに上あごからひげが歯ブラシみたいに生えている。プランクトンや、小魚を濾して食べる。 となります。
しかし、日本の調査でミンククジラの胃の中を調べたところ大きな魚も食べている事が分かったそうです。
ここでちょっと、皆さんの大好きなイルカの話です。ダイバーならほとんどの人が知っている話ですが・・・。 一見、クジラとは関係の無いようなイルカ、実は、クジラと同じクジラ目に属す仲間です。先程上げた2種類のどちらかというと「ハクジラ類」になります。成体で体長4m以下のハクジラをイルカとするそうですが、生物分類学上では、イルカとクジラを明確に分けるものはないそうです。
ということで、話を戻して。皆さん「MIGALOO」って聞いた事がありますか?もちろんクジラです。歌手やバンド名ではありません。白い鯨の名前です。
MIGALOOは、世界で一頭しか確認されていないと言われている貴重なクジラです。とても大切に保護されており、毎年、ケアンズの海で確認されると新聞に写真がMIGALOOという名と共に載ります。このMIGALOOは、ザトウクジラです。今年もその白い姿を見せてくれるのでしょうか?
皆さんもこの機会を逃すことなくクジラを見に行きましょう。運が良ければ、MIGALOOを見れるかもしれません。 ダイビングやスノーケリングをしない人でも船の上からも見るチャンスがあります。1日ツアーでもチャンスはあります。 Hastings Reef周辺でも可能です。心に感動の1コマを写しに行きましょう。
最後に良いニュース。クジラは、日本にも捕鯨と言う事で、深く関係しています。日本周辺にはミンククジラもいます。 日本の調査によると、減少したと言われていたミンククジラ、20年間、一部の地域を除き、世界的に捕獲禁止になっていたこともあり、捕獲を再開しても良いくらいまで、増えているそうです。
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サンゴの産卵
世界中のダイバーの憧れ、グレートバリアリーフ。中でも年に一度の神秘の大イベント、サンゴの産卵は多くの人々を惹き付けます。
年に一度のお祭りだぞ〜!
ダイバーでない人には暑いくらいでしょうがダイバーにとっては最高のシーズンがやってきましたねえ!! 11月といえば「珊瑚の産卵!!」じゃないでしょうか。
珊瑚が産卵するには条件がいろいろあって、すべて満たされないと珊瑚は産卵してくれません。
1、水温が27℃以上であること
(寒いと卵死んじゃうからね)
2,満月の4〜5日後(月の引力の力を借りて生まれる。人間の赤ちゃんも出産統計を見ると満月後が多いらしい!!)
3,海が穏やかであること。(水面があれていると浮上した卵が壊れてしまうから)
最低この3つの条件を満たさないと駄目なのです。しかも産卵は一斉に産卵するので勝負は本当に30分くらい。水温の高い所から産卵し、まだ水温が低い深めの所の珊瑚は次の月にお預けになることも。ケアンズのダイブショップがツアーを出します。
GBRはグレートな珊瑚礁です。 行かなあかんでしょう!!これは!! まあ、お店側も予想なので当たるかどうかは分かりません。
1本目はチェックダイブ。下調べ。卵を持ってるサンゴを徹底チェック。いつも寝てるや〜んっていう魚も起きて卵を狙っています。
産卵って夜なんですよ。毎年夜の10時〜位。産卵見れなくてもナイトダイブってお泊まりに行かないとなかなか出来ないのでこれだけでも行ってみる価値ありです。
珊瑚の産卵の日は、なんか水面にうじゃうじゃなんかいる!!ミミズがうようよ!!(気持ち悪いか・・・)それを狙いにアジなんかがハンティングしてます!!
霧吹き状のサンゴの産卵(カプセル状の卵だけではない。サンゴの種類によっていろいろ)カプセル状の卵が流れてくるので、其の先に行くと産卵しているサンゴを見つけることができるでしょう。
スノーケリングで楽しみたい人は、海底から雪が降ってくるみたいに見えます。とっても幻想的♪
いつもは静かな夜も産卵近くなると賑やか!!夜にしか見れない生物もたくさん出てきます。エビ、カニ、寝てるカメ、サメ、夜光虫。
そしてなんと言っても珊瑚は夜行性!!!夜になると半透明の触手が本当に手のように出てきます。これはポリプと呼ばれる触手で流れてきたプランクトンやミミズを捕食します。1本だけながーいポリプは「ハイパー触手」一番毒性の強い触手でなんと小魚を捕ります。そして口の所へ持って行き溶かして食べちゃう!!肉食なんですねえ。すごいですねえ。(ム○ゴロウ調で)
インストラクターは満月の頃から下調べし始め、お昼のダイビングでもチェックをしてます。「今晩くるで〜」「そろそろやね〜」って盛り上がります。
いつもよりサンゴの枝の先が色づき始め、水底のナマコが立ち始め(あのぽってりしたナマコは射精するときは立つんです!いやほんと、変な話で(^ _^))
こんな感じで、お昼のダイビングもちょっと様子が違うんですね〜。
そしてダイビングが終わり夜空を眺めると真っかっかの月がぽっかり出ています。満月の後なのでまだ月明かりが強いので、そんなに星をたくさん見ることはできませんが月が真っ赤っか!
そして帰りは小腹がすいたらおやつを食べて寝る。気がつけば真夜中にケアンズに到着。
毎年こんな感じでサンゴの産卵祭りやってます。
見に行きましょうよ。珊瑚の産卵。もしくは潜ってみようよ夜の海。また別の世界が見えてくるよ!!
サンゴの産卵について
2000kmにも及ぶ世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフ、全世界のダイバーが1度は夢に見るダイバーの聖域です。
玄関口であるケアンズには毎日何百人と言うダイバーが世界中から集合して水中の不思議で美しい景観を楽しんでいます。
基本的には1年中潜れますので特にシーズナリティーはないように感じますが、初夏のある一時期にはある目的が為だけに更に倍の人間がダイビング目的で世界中から集まるのです。
そのイベントが『サンゴの産卵・コーラルスポーニング』です。
サンゴの産卵のメカニズムやグレートバリアリーフの生い立ちについては長い間ベールに包まれていました。何と今からさかのぼる事たったの26年前、台風で大打撃を受けたサンゴ礁の調査をしていた科学者チームが偶然にもサンゴがある一時期に一斉に産卵をする事を発見したのでした。
一時期と言うのは初夏の満月の直後で、ほとんどの場合は11月と言われていますが水温などの要素で10月であったり12月であったりとなかなか予想できません。
サンゴの産卵はほとんどの場合、夜に行われます。ダイビングサービスはどこも特別ナイトダイブツアーを開催致しますので、ぜひ参加し水中世界の神秘に触れてみて下さい。
その神秘を目の当たりにした人はその光景を『水中で雪が降っていた』『宇宙遊泳』『天の川』などロマンチックな表現をいく通りもされますが、どれも的を得ているようないないような・・・
自分の常識に当てはめようと思っても出来ない、人の考えを完全に超越した生命力の神秘なのだと思います。 とにかく一見の価値あ り是非是非一生に一度は見てみて下さい。
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