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ケアンズ…スローライフ日記

今いる人を大切に★

2009年05月21日

最近ものすごくバタバタしていて、
たまった郵便物に目を通していると、
地元の観光局から1通の手紙。

中には黄色いバックに黒文字の超目立つステッカーが。
"Touri$m Drives This Car"と書いてあります。

なんじゃこりゃ、と手紙を読んでみると、
局長が「最近、ケアンズの観光業に対して
ネガティブな反応がはだはだしい。

でも実際は、ケアンズの観光業は26000人の
雇用機会を創出しているし、
大きな経済効果をもたらす業界だ。

この車だって、観光業の収入で運転できてるんだ、
ということを知らしめるために、
ぜひこのステッカーを車に貼ってください」とある。

だから「観光業がこの車を運転している」って
書いてあるんですね。

しかも、Sがドルマーク$になっているところがいい?

オージーのこういう遊び心、いいな、と思います。

必死になって「いや、まだまだ観光業はいけますよ」と訴えるより、
このくらいのユーモアがあった方が余裕を感じて、
何か賛同者を集められそうな…。

字が多いから写真入れときます。うちの癒し犬(左)

 

日本からの直行便が今年になって減便してから、
本当にケアンズの観光業は大打撃で、
もっと市が援助金などを出して
マーケティングに力を入れるべきだ、
という意見が出ていました。

(確かにゴールドコーストなど、
ほかの観光地は行政がかなり
援助金を出しているのだそうです)。

そこでケアンズ市長が言ったのは、
市民の固定資産税を上げて
その一部を観光業のマーケティングに
まわしましょう
、という案。

大きな波紋を呼んだのは言うまでもありません。

だって、市民には観光業に関係ない人もたくさんいるし、
それでなくても不景気ですからね。

うちのぐうたら犬(左&右)

 

私も思わず新聞に投書してしまったんですけど、

そこに書いたのは、もちろん援助金があったら嬉しいけど、
それより先にするべきことが色々あるんじゃないか、
ということです。

こういう時って、今いるお客さんを
大切にする
のがいつも以上に重要だと思うのですが、

何かケアンズってウェルカムムードに欠けるんですよ。
空港は殺風景だし。

着いた瞬間から、わ〜ケアンズに来た!南国だ〜、
みたいな癒しムードが演出できたら、と思うんですけど。

あとは、ホスピタリティ業界にいる
個人個人が
高いサービス精神を持って、

心をこめたおもてなしをする感覚で、
今いる観光客の人に接して、
心に残る滞在をしていただくこと

大切なんじゃないかと。

それには、まずはローカルの人達が
自分たちの住む地域に誇りを持って
お客さんを向かえるような感覚を
育てることからなんじゃないか。

本当に感動したこととかって、
他の人に伝えたくなるし、シェアもしたくなるでしょう。

私は、ケアンズという土地のパワーを信じているので、
あとは、ハートに響く体験をしていただく演出。

そこを地道にしていくお手伝いをしたいな、と思っています。

自分自身も、ケアンズの大自然に癒されている1人だから、
少しでも多くの方にも同じような体験を
していただきたいんですよね。

1つのプロジェクトを始めたので
まずは少しづつできることからやっていこうと思います。

 

うちの獰猛犬

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kiyomi(コメント) 2009/5/25 月曜日 23:33:55

  1. 恵子さん

    この記事を興味深く拝見しました。

    今いる人を大切にしよう。

    私も賛成です。

    今、縁あってケアンズに来てくださっている方は

    未来のお客様をつないで下さる架け橋かもしれない。

    ケアンズに来てくださった体験がとてもよかったら

    日本に帰国して「ケアンズよかったよ!」って

    伝えてくださるメッセンジャー。

    そしてご本人もまた再来してくださるかもしれない。

    嬉しかった事、楽しかった事、きれいだったこと、おいしかったこと。

    人はそうした経験を誰かに伝えたいと思うのです。

    最近ではインターネット上の情報スピードと量は加速しています。

    誰かが書いたケアンズに関するブログや滞在した感想などを

    どこで誰が見てケアンズへの導線につながるかはわかりません。

    逆にケアンズで失望した、がっかりした体験も

    そのままダイレクトに表面に出てくることも考えられます。

    口コミの持つマーケティング力は決してあなどれません。

    タイアップ記事やガイドブックではない

    生身の人間の体験談はレビューとしてインターネット上に

    露出している数は計り知れません。

    昨年から日本のフライトが激減して

    今は一番苦しいとき。

    苦しいときにこれまでを振り返り

    うまく行かなかったことを反省し改善する時間。

    そして智恵を出しあって新しいものを創り出して行く

    レッスンだとしたらどうでしょう。

    恵子さんのコメントの中に

    個人個人が
    高いサービス精神を持って、
    心をこめたおもてなしをする感覚で、
    今いる観光客の人に接して、
    心に残る滞在をしていただくことが
    大切なんじゃないかと。

    同感です。

    観光は手で重さを感じる商品とは違って

    人の心が感じる体験です。

    だからその体験が嬉しい、楽しいだったら

    もっと価値が上がると思うのです。

    私はケアンズ時代ガイドでしたが、

    お客様ともっと密接な距離に在りたいと

    一念発起して大型バスの免許をとり

    ドライバーガイドになりました。

    縁あってケアンズにお越しいただいた

    一期一会のお客様と心が通じあう体験は

    素晴らしい事でした。

    私はツーリズムの減退でやむなくガイド職を

    志半ばで離れなくてはなりませんでしたが

    既存のツアースタイルとは全く違ったスタイルで

    新しいコンセプトのツアーがケアンズの地に

    現れてくる日を信じています。

    会社や個人の都合でお客様にセールスするのではなく

    美しいもの、感動するもの、人の情、

    心のこもったサービス、楽しい、素晴らしい体験には

    プライスレスな価値があると思います。

    私一人がこうして願う気持ちは小さな力ですが

    ケアンズの人が力をあわせて智恵を出し合ったら

    てこの原理で思わぬ底力になると思います。

    恵子さんの熱い思いが多くの人の

    気づきになりますように。

    Kiyomi Mackay

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プロフィール

Keiko MurphyKeiko Murphy
リビング・イン・ケアンズ発行人。2児の母。 横浜国立大学教育学部卒。在学中インドへ行ってしまったがために(?)バブル期の就職活動に大きな疑問を持ってしまう。卒業後、就職もせずにワーキングホリデーで渡豪。当時の目的は、アボリジニの壁画を見ること。 後、帰国してDTPの仕事に就く。結婚を機に再びケアンズに帰ってきたのが1993年。日本語でケアンズ情報が読めたらいいのに…と、深く考えずに1995年3月にリビングインケアンズを立ち上げ、2011年よりフリー 牡羊座・O型
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