躰と魂、両方の健やかさを求め、
異次元体験の場をクリエイト
Jeff & Carol Fleming
スパ・オーナー
Jeff & Carol Fleming(じぇふ&きゃろる・フレミング)
ジェフさんは5月18日、キャロルさんは12月3日生まれ。共にニュージーランド出身。30年前オーストラリアに移住、ゴールドコーストでホテルを経営した後、ケアンズエリアへ。デインツリーエコロッジのスパに携わり、世界的に有名なスパに仕立てる。現在は、パームコーブのリーフハウス・スパとゴールドコーストのQ1スパを所有・経営。イギリスVogue誌や、ハーパーズ&クイーン・ロンドン誌、Conde’Nest Travellerなど名だたる媒体で、オーストラリア・サウスパシフィックNo.1スパ、世界スパトップ10、他多数の賞を受賞するなど、世界的な賞賛を浴びる。ケアンズ北にある静かなビーチに居を構え、世界各国のスパ開設コンサルタントとしても縦横無尽に活躍中。
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Tel:4055 3633
世界の蒼々たる有名サロンを押さえ、ワールドスパトップ10、オーストラリア・南太平洋地区ナンバー1スパをはじめとする数々の受賞歴を誇り、国際的な賞賛を浴びるリーフハウス・スパの創業オーナー、
そして今やスパキャピタルとも呼ばれるパームコーブのトレンドの土台を築いた仕掛人……そんな肩書きから想像するバリバリのビジネスマンというイメージを美しく裏切ってくれる、フレミング夫妻。
常に二人三脚でビジネスを営んで来たお2人の周りには、スパコンサルタントとして、世界を飛び回る多忙さを微塵も感じさせない、リラックスしたハッピーな空気が流れている。
事業をしながら通った美容学校を卒業後、新たな道が次々と開ける
美に敏感な英国VOGUE誌のエディターのお目にもかなうこのスパの始まりは、いたってシンプル。
「自分の気持ちに素直に向き合った」こと。
「長い間、ゴールドコーストでホテルの経営をしていて、それはそれで良かったのだけど、違うことにチャレンジしたい。ヒーリング関係の仕事をしたい、と心が疼いてきて」
「目出たくキャロルはナチュラル・メディスン・カレッジで最年長の生徒になった(笑)」と、ジェフさんが続ける。
彼女の夢を支え、1年間1人で事業を切り盛り。本当に2人は仲が良い。
「この小さな始まりが私達の人生を変えました。卒業後は、次々と扉が開いて行くように、セラピーの仕事が舞い込んで来て…」
この変化をゴージャス・トランジットと彼女は表現した。
トリートメントルームでのお2人。ビシーシャワーと呼ばれる、リズミカルなハイドロセラピーは丘のスパもこぞって導入するほどの人気。2人の美的センスが映された室内は、インテリアの細部にまで気が配られている。
ホリスティックとスピリチュアル。
2つの要素をパッケージ化して成功。
心機一転、ファーノースクイーンズランドへ居を移し、自分たちのスパを創ることに情熱を注ぐようになった2人。
ホテルの経営も、人を大切にするホスピタリティ業。マーケティングも含め、スパのビジネスも基本は同じ、と言うジェフ氏がビジネス全般を、セラピストの資格を持つキャロルさんがサロンを見ると言う、分担制は今も同じだ。
南国情緒あふれるエントランス。シーベルリーフハウスの中庭、プールに面した一画はリゾート気分も満点。
現在のスタイルのスパを確立するまで各地のサロンを訪れたが、マッサージが気持ちいい、と言ったレベルの所ばかりで、オーストラリア的な場所がない。
自分たちが提供したいものと何かが違う、そんな葛藤の中で出会ったのが、Li’Tyaのプロダクト。
アボリジニの人々の間で古代より伝えられて来た薬草などを取り入れたものだ。
バラバラだったピースが1つにまとまり、ホリスティックで、スピリチュアルなセラピーをパッケージにするという新しい着眼点が、2人のスパを一躍有名にするカギとなった。
「人は、色や匂い、音、に惹かれるもの。うちのスパでは、施術前にトリートメント用の塩を触ってもらったり、オイルの匂いを嗅いでもらったり、お客さんに関わってもらうんだ」
アボリジニの人々の儀式にあやかって場を清め、神聖なスペースを創ったり、小さな特別感が重なり合って、施術が始まる前から、自然と違う次元へ誘われていく。
フルーツやベリーなど、オーストラリアの天然素材を使ったLi’Tyaの、スキンケア製品としての質の高さに加えて、魂を解き放してくれるような体験ができる異次元空間が人々を魅了し、噂となるのに時間はかからなかった。
2人がクリエイトしたのは、外見の美を追いかけるサロンではなくて、躰も魂も健やかになってほしいという願いから生まれた、五感全てに訴える、神秘的とも言える”体験”の場なのだ。
スパセラピストが財産
現在、パームコーブには7軒のスパが並んでいるが、2人に敵対意識は全くない。
「美しく、健やかになるために人々がパームコーブを訪れ、幸せな気持ちになってくれる。本当に喜ばしいことだわ」
彼等のハッピーオーラは、周りの人を包み込むのだろう。サロンのスタッフも、本当に生き生きと、誇りを持って働いている。そしてオーナーである2人とも「スパの宝は、セラピスト」ときっぱり。
Li’Tyaの専門セラピストとして、総合的な美しさと美を追求する、高いスキルを持ったスパ・セラピストになるまで、1人1人、数週間みっちりトレーニングを受ける。
サロンを立ち上げた5年前は、セラピストを集めるのにとても難儀したが、今は募集をかけなくても「働きたい」と応募が来るそうだ。
2人の哲学が反映されたリーフハウス・スパは、コロニアル・プランテーションスタイルと南国の趣を融合させたインテリアが美しい。椅子、テーブル1つに至るまで、輸入後にラスティックな仕上げを地元業者に依頼するなど、手が込んでいる。
逆に、2人が経営するもう1つのサロン、Q1はゴールドコーストの高層タワーという場所柄、アーバンな空間に仕上げたと言う。
2人の元にはサロン設立に関する相談も多く、立ち上げと最初の数ヶ月の経営までに携わったり、コンセプトを練ったりといった、スパコンサルタントとしての仕事がひきもきならない。
地元、国内だけでなく、中国、インド、シンガポールといった他国からも引っ張りだこの状態だ。
ただ、どこへ行っても彼等のポリシーは変わらない。それは土地の文化を反映した崇高な癒しの場を創ること。
リサーチをして、断片を思いつくと、どんなスペースがふさわしいか、どんなメニューが必要なのか、全体的なビジョンがわき上がってくるそう。
アイディアと創造性の元は、人里離れたビーチに佇む家でのひととき。海に面した一画のオフィスで早朝から働くが、夕方5時過ぎになると、2人でワインを持ってビーチへ。
「そこで、今日は何を達成できたかとか、今後の課題を話し合うのよ」
今後は、店の経営は徐々にマネージャーに委ね、コンサルティング事業を伸ばすことと、あと2軒スパを創ることが目標。
2人のハッピーなエネルギーの波が様々な場所へ広がって行く日はそう遠くないだろう。
編集後記
いつも一緒でケンカすることはないですか?と意地悪な質問をしたところ、全くないとのこと。「お互いの力を知っているし役割が違うし、尊敬しあっているから」…。力を引き出し、高め合えるお2人。素晴らしい! 1人でも多くの人が健やかになるために、自分たちの成功を他の人と惜しげ無く分かち合うところも素敵。幸せな人は周りも幸せにするんだ、と勉強になったインタビューでした。 Keiko
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