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休む
2015年06月26日
そろそろ夏休みなので、ケアンズ旅行をおすすめしよう!と思います。
最近、漢字には表意文字の要素があって、素直に捉えると本来の意味を示してると深く感じることがあります。
「休む」という語がありますが、周りを見ていると、みんな本当に休んでいるのかなぁと考えることがあります。
休むというのは、木に寄り添う人の絵から変化した文字だからです。
イメージ的には、これです。
ケアンズに来たらいろいろ動き回るのも良いですが、一日くらいはヤシの木陰で、こころが流れるままを見つめながら、一日のケアンズの変化を楽しむのもケアンズ療法からはオススメです。
ただ単に仕事や学校に行かないのは、確かに休むでも通じますけれども、どちらかというと欠勤や欠席というほうが本来の意味に近いように感じます。
いつも、働きすぎないこと、ストレスを避けること、リラックスすることをすすめているのと、外見上余裕があるように見えるのか、遊んでばかりいるように思われる方も多いかもしれないのですが、先日妻より、「あなた今月2日しか仕事が入っていない日がないわよ」と言われました。
確かに6月は平日の通常勤務に加えて、17回の当直、オンコール、2回の講演と通常の仕事が終わった後や土日にも結構仕事が入っていました。
以前はこれくらい仕事をするとかなり追い込まれていたのですが、最近はあまり苦を感じません。
その理由は休むことが出来るようになったからです。
自然からエネルギーを頂ける感受性が開発されたからなのかなと有難味を感じています。
ただ木の下に身を置いておけばいいという物理的距離だけではなくて、精神的な面でも木や自然に近づかないとダメなんだろうとも感じます。
移動中に週一回は木に囲まれた畑に寄って、1、2時間の野良仕事が出来るように仕事先を選んだりと、休める工夫もしています。
最近は、日本ではまだ珍しいアーティチョークを育てたり、
蔓延って、猛烈にアピールするフキやドクダミを、サプリメントや薬草の代わりに使わせていただいたり、
大きさや色合いは素朴ですが、風味が濃厚で雑味の少ない、シュタイナーのいうアストラルのエネルギーに満ち溢れた野菜を頂いたりと、楽しく休んでエネルギーを短い時間で急速チャージしています。
ケアンズはこころを耕して、この感受性を開発してくれるようにも思うので、夏休みはぜひともケアンズへ!
アートコラボ作品制作再開!
2015年06月10日
スピリチュアルと科学
2015年06月10日
今月は、製薬メーカーの社内勉強会が重なり、2社引き受けています。
数年間より、こころのうち、魂やスピリチュアルを相当の労力をかけて探究してきましたので、そこそこクリアになってきました。
探究の中で、祈ることが治療に有益であるという論文が発表されているのを見つけました。
そしてその結果は、多くのスピリチュアル愛好家の間で引用されています。
十人十色ですが、大抵は自分の説を通すために都合のよいところだけ抜粋されて・・・
スピリチュアルがどちらかというと嫌いなのは、スピリチュアルそれ自体が目くらましになり、スピリチュアルが見えなくなってしまうからです。
こういう弱い心が、おかしな念だか魔のようなものの侵入を許し、たとえば2012年にみんな死ぬだの、変な終末論を公言するようになると思うのです。(これで過去に一度、途轍もない能力を持った癒し手さんと、すごい力をお持ちなのに本当にとても残念ではっきり言わないと伝わらんと思い、喧嘩になったことがあります)
で、何が問題かと言いますと、1996年に「Cardiologist Studies Effects of Prayer on Patients.」というタイトルで発表された論文です。
二重盲検法という、きちんとした手続きを踏まえて行われた医学調査でした。
CCU入院患者393人を下記の二群に分け、経過が追跡されました。
A群 192人
全国のローマ・カトリックとプロテスタントの教会から募集された祈り手に、患者の名前、病状を伝え、毎日その人のために祈ってもらう。祈り方は自由。
B群 201人
コントロール群
その結果は、抗生剤の使用、肺水腫、気管内挿管で、祈りを受けた群のほうが少ないという結果でした。
ここまで読むと、全知全能なら0にしてくれればいいのに、完全に0にならないところに、哲学や神学でいう「気まぐれな神様」という言葉が頭に浮かびます。しかし、素晴らしい結果です。
大体、スピリチュアルの皆さんはここまでの結果しか伝えていません。そして、スピリチュアルは素晴らしいというのです。
有神論者 vs 無神論者のような、有神論者の無神論者への攻撃のような念を感じてあまり好きでないのです。
しかしですね・・・
きちんと論文を確認すると、一番大切な死亡数には有意差が出ていないのですが、だれもそれには触れないのです。
では、追試はどうかと言いますと、2006年に発表された「Study of the Therapeutic Effects of Intercessory Prayer (STEP) in Cardiac Bypass Patients: A Multicenter Randomized Trial of Uncertainty and Certainty of Receiving Intercessory Prayer.」という論文です。
こちらでは、祈りを受けた群、祈りを受けなかった群、さらに祈り手がいることを伝えられ祈りを受けた群の三群に分けられました。
その結果、全く有意差が出ませんでした。
なんとなく、聖書に書いてある、「試すなかれ」という戒めが頭に浮かびます。
この論文を発表したのが、ハーバートベンソン先生です。どちらかというと、スピリチュアルを推している先生です。
都合のよいデータが出ないと、統計処理の方法を変えてなんとか有意差を出そうと四苦八苦したり、発表しない先生も多いのですが、この論文を見て、きちんと自分の立場と反対の事実も公表するこの先生が大好きになりました。
科学者は事実に公平でなければならないし、こういうのを合理主義といいます。
信じることも、疑うこともせず、ただ目の前にあるもののみを見つめること。
それによって、こころが穏やかで、波のない鏡のような水面のようになっている時だけ、宇宙とつながり祈りが通るような気がします。
小職はまだまだ修行が足りませんけれども
専門学校での講義 「夢=目標」
2015年06月03日
専門学校生対象とした自分の人生観を1時間半かけて講義。
まずは自分の自己紹介から始め、自身の半生を簡略化して説明しました。
絵を描くきっかけになったオーストラリアでの路上パフォーマンスやエアーズロックに訪れながら旅したオーストラリア大陸縦断、東南アジアの貧困から生まれたNGO団体設立の夢、ユーラシア大陸横断などなど。
「夢=目標」
夢はイメージだけでは夢で終わってしまいます。
そこへの到達へのプロセスを逆作業で組み立てて行く方法を説明しました。
その為に必要な要素として
自信(経験で培う)
魅力(自分磨きに費やした時間)
貫徹力(習慣からの実行力)
才能(これはある事前提・自分の好きな事から選択して経験を積む)
コネクション・仲間(自分の魅力から創り出す)
「情熱」これが前の要素の源。
これは地道な努力で勝ち得る事の出来るもの。
これからの世代達、それから落ち着いた大人達にも更に高みに挑戦する「志」を高くして
何事も恐れず突き進んで欲しいと思っています。
夜の撮影☆ファッションショーに向けて
2015年05月28日
夏に予定しているShigeaki君のファッションショー撮影の為に、現在考えている場所近くでいくつかの素敵なスポットを発見。モデルをして貰う予定のHarukaと携帯アプリのライト一灯で撮影。光の量が少ない中、素晴らしくモデルをこなしてくれたHarukaに感謝です☆
Had a look around the place where we are thinking to do fashion photo shooting for Shigeaki Matsushita in this summer. Yes, I think that I have found a few good spots;) Thank you for the modelling Haruka Isobe. I took photos with using only a mobile App light so she had to stay at same position for a while but she did good job! Awesome Haruka!
徳川家康公顕彰400年記念事業パフォーマンスアートイベントのダイジェスト版
2015年05月20日
前回行った徳川家康公顕彰400年記念事業パフォーマンスアートイベントのダイジェスト版。 Team Seijiによる50分間のパフォーマンスイベントでした。 2か月間アイデア練った集大成です:) 映像の方はホームページの方にUPしてありますので是非ご覧ください。 http://fusionofpassions.jimdo.com
砂丘の風景☆
2015年05月16日
Off to sand dune for taking photos with my artist friend Celina Inspired from Cairns Australia;) It was great to see you again☆ Have a wonderful trip Celina!!
ケアンズから訪ねて来てくれたアーティストの友人セリーナを連れて砂丘へ。彼女は風景画が得意なのでこの場を選びました。今回が彼女の初めての海外旅行です☆会いに来てくれてありがとうセリーナ、素晴らしい旅を!!
花火工場お礼参り見学☆
2015年05月13日
住宅地から離れた川沿いにある場所にある花火工場 「 田畑煙火 」。
入口横の赤い看板からは火器厳禁の文字が飛び出してくるようなメッセージ性を帯びている。
床一面は砂利で敷き詰められていて花火を制作する棟は、余分なものを省いて簡素に作られていて、間隔を空けて建てられている。これは建物が引火爆発した時の為の配慮だそうだ。
引火予防の為の配慮で天井の電灯は特別な素材で覆われていて、花火の基を作る動力機械も火薬を挟まないように細心の掃除を行っている。
辺りはとてつもなくクリーンだ。
静かだ。
すがすがしい日の光を浴びた庭に出ると、花火玉がリズム良く干されていた。
色彩は見た目はどれも同じ。玉の大きさによって光の大きさを調整している。
横に完成した小さい花火玉があったので手に取ってみた。
思ったより軽くしっくりくる。
このサイズが普段良く見ている花火のサイズ玉。
大きいものだとこれぐらい。
火薬を詰める作業は伝統に則った方法で手作業、儀式のように粛々と行われていた。
花火が打ちあがって燃え尽きるように玉は紙で作られている。
サクサクと小気味良い音が聞こえてくるような流れ作業。
15年位制作し続けている職人の手さばきには無駄がなかった。
小動物のように手が動き続けていた。
他の棟には花火を打ち上げる大筒が置かれていて、どれも重金属性。
見やすい赤で塗られている。
仕掛け花火はこのような筒で打ち上げる。
沢山の経験を積んだような様相で赤い塗料も色彩を帯びていないようだ。
昔良き時代の匂いがする花火工場。
日本の美を感じた空間。
この間のパフォーマンスアートとPOPBUNKA英会話☆
2015年04月30日
POPBUNKA英会話のJeffとHiroeさんがブログにこの間のパフォーマンスの写真と記事をUPしてくれました☆
http://popbunka.hamazo.tv/e6079714.html
徳川家康公400年記念事業パフォーマンスアート
2015年04月26日
読書会
2015年04月26日
読書会にお誘いいただきまして、講演テーマの「生活を楽しむと長生きできる」について、身体と精神と魂の調和についての視点から話をしてきました。
(髭はケアンズにシェーバーを持っていくのを忘れ、楽しくなってそのまま伸ばしはじめました)
大きい会場よりも少人数は楽しいです。和気藹々と意見をお伺いできるし勉強になります。
今の自然医学はおおむね機械論を採用しています。
機械論とは行動学の祖、O.D.ヘッブの言葉を借りれば、「さし当り、ひとが魂を信じようと信じまいと、まずそれが存在しないと仮定しておくことである」です。
注意しなければいけないのは、否定ではなく仮定なのです。
魂が捉えどころがなく、見ることも触ることもできず、理性の承認に乗らないからといって盲目的に否定してしまうことは、合理主義的な科学者のすることではなく、盲信です。
機械論を盲信するところから、人を細胞や臓器の集まりとして扱うようになるのではないかと考えるのです。
医者もそろそろ、魂があるのかもしれないという選択もカバーして、診療に当たらなければならないのではないかと日々考えています。
そのほうが、患者さんとの些細なトラブルも減るし、治療効果も上がるように感じています。
「ペイン刀」考案、再び✨
2015年04月20日
当日使用するのが楽しみです。
ベジタリアンになるとどうなるか?
2015年04月18日
今の時期山菜があまりにも美味しいので、肉食系が果菜食系になると、どのように変化したのかを書いてみようと思います。
昔の小職をご存知の方ならよく知っていると思いますが、肉魚好きでした。
皮を香ばしく焼いたスープ仕立ての白身魚とシャブリ、ジビエとコートデュローヌなんて最高です。
最高なのは知っていますが、自分で野菜を作るようになってから、目の前に出てきたお肉、お魚は有難くいただきますが、自然野菜のあまりの美味しさに目覚め、半ベジタリアンになりました。
草食系楽しいのに、マクロビオティックとか極端なドグマティズムが出てきたのを残念に思うのが、ちょっと書いてみようと思った理由です。
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野草は鑑別できないと命にかかわる。野菜に含まれる自然毒に注意するようになる。
その点、果物は比較的安全でビタミン、ミネラル豊富なので、地産の果物の摂取量が増える。
カリウムの作用などもあるのか血圧が下がる。
血糖値は少しあがったが正常範囲内。
コレステロールが下がる。
身体が軽くなる。
無駄な贅や筋肉が落ちるのか、有酸素運動をしても昔ほど疲れない。ビリーブートキャンプではほとんど汗もかかなくなった。
身体から臭みが抜け、呼吸をするたびに吐く息から爽やかな香りがして心地よい。フラボノイドかな?
種類が豊富なので、おかずがバラエティーに富んで楽しい。
嗅覚が増して、味覚が鋭くなるので食事が楽しい。そのため量を食べなくても満足できる。
味付けも薄くなる。うどんや素麺なども小麦粉の香りだけで満足になり、つゆは麺の塩気だけで十分になった。
しかし、クミン、コリアンダー、フェンネル、クローブ、ベイリーフなどなどスパイスはウェルカム。
ドレッシング、塩、オイルなどもあまり使わない。
食費が激減し、お金を使わなくても生きていけることがわかり安心感が増す。
殺して食べているという罪悪感が沸かない。植物は収穫しても枯れないことも多いし、なんとなく許してくれそうな懐の深さを感じる。犠牲になってくれた動物には以前より感謝するようになった。
そういうこともあってか瞑想中以前よりも雑念が沸かない。
肉食の方から肉を食べるよう、よくご指導をよく受ける。
外食で美味しいお店を探すのが大変。自然と自分で調理するようになる。
回転寿司なら納豆巻き、オクラ軍艦、芽ネギ、生のりなどでしのげるけれど、カウンターは白けるので避けたい。
焼肉とか刺身はできれば遠慮したいけれども、肉や魚を本当に美味しく出すシェフや板前さんに出会うとその技術に感服する。
などなど、ベジタリアンの喜びです(^^)
FM Haro76.1に生出演☆
2015年04月10日
赤い空の夜桜・花見
2015年04月05日
自然療法波高し
2015年04月04日
ケアンズ滞在中のある日、昼寝をしていたら、妻から声をかけられ何やらものものしい雰囲気。
「息子の咳が激しくて止まらない。普通の風邪の咳じゃない」と。
数日前に咳が出ているのに、プールで遊びたくて遊びたくて止めるのを聞かずに無理をしてプールに入り、少し遊んだところで、普段なら自分からは決してプールから出るとはいわないところ、寒いから出るといっていたことから、心配をしていました。
やはり・・・
翌日に39度の熱が出ました。熱だけだったのでこのときは様子を見て、次の日には平熱に下がりました。しかし、さらにその次の日に熱はないものの、咳が酷くなってしまいました。
咳などの自律神経系が影響している症状の時には、まずは安心をさせることです。それだけでよくなることも多いのです。
心配している大人たちに囲まれたら、子供はビビリます。大人だって不安になるかもしれません。
不安を与えて何もよいことはありません。
聴診器がないので、まずは耳を胸に押し当て呼吸音を聞きます。幸い、肺炎のような音は聞こえませんが、わずかに喘音が聞こえます。
「ウイルス性の上気道炎メインで気管支炎や肺炎はあってもわずかだろう」と家族に伝えました。小職にとっては酷い咳を伴う普通の風邪です。
不安な人達から遠ざけるために、息子を抱き上げ安心させ、外に出てケアンズの爽やかな空気を吸わせます。
まずまず落ち着いたので、「様子見て大丈夫じゃない?」と家の中に戻ると、険しい表情の大人たちをみて、また咳がひどくなります。こりゃだめだ。
だんだん、「病院に連れて行け」の連呼になります。
『病院に行って誰が診るんだ?医者だろ?医者が大丈夫だって判断しているんだから大丈夫なんだよ』と思いましたが、『病気になったら病院に行く』が固定観念化されているので、病院に行くまで気が済まないのだろうなと思いました。
家族を責めることはできません。
行ってもあまりいいことがないので一応説得を試みます。
「病院に行けば2時間3時間待つかもしれない。そうしたら休養する時間がなくなってしまう。今の状態で病院に行ったところで気管支を広げる薬を使うくらいしか方法がない。この効果は一時的であまり解決にはならない。今の時点では有効な薬がないし、もう少し酷くなれば手を打たなければらないが今は必要ない。酷くなったらそのときに対応すればいい。今はゆっくり休ませることが先決だ」と説明しました。
それでも「病院に連れて行って」と懇願され、やれやれと救急病院に電話。
電話をすると、「とりあえず診させていただきますが、こちらで対応できない場合は総合病院に紹介させてもらうこともあります」と。
実はこれまで、ケアンズの家庭医にかかってもパナドールを処方されるだけで満足に診てもらえないという評判を聞いていたため、ちょっと疑心暗鬼です。
仕方ないので医師であることをつげ、「それほど酷くなさそうなので、β刺激薬と、マイコプラズマかもしれないのでマクロライドの抗生剤を処方していただければ助かるのですが」と尋ねると、「事務員なので置いてあるかわからないのですが、先生の診察での判断になります」と。そりゃそうだ。
行っても無駄足になりそうなので、しばらく様子を見る旨を伝え一度電話を切ります。
「必要ならいつでもご連絡ください」ととても親切です。
「行ってもたぶん意味無いと思うけれども。どうする?様子見ない?総合病院じゃないと薬ないかもしれん」と家族に伝えると、「それなら総合病院に連れてって」と。
無茶言わんでください。ルールや手続きってものがあるんです・・・
四面楚歌はこういうのを言うんだろうなと思いました。
家の中には闇が漂い、このときには咳は最高潮に。会話すらできない状態です。
確かに、咳は酷くつらそうなので、すぐにでも止めてあげたいという気持ちはわかります。もし方法があるならそうします。しかし、方法がないから耐えて見守る以外に仕方がないのです。
息子に聞いてみます。「どうする?病院に行く?」と。
息子も大分辛そうではあり、ほとんどの大人がそういうのだから病院に行けば楽になるだろうと思ったのか、「病院に行きたい」といいます。
本人がそういうなら行くのもいいでしょう。
安心は病気を治します。
車に乗ると息子は安心したのか大分よくなってきました。診察室の椅子に座る頃には忙しいのに診察をお願いしたのが申し訳なくなりこのまま帰りますと言いたいくらいによくなっています。
しかし、わずかな喘音があるため、β刺激薬のネブライザーを指示されます。
小職はあまりやりたくなかったのですが、息子は水蒸気を見て、煙が出てると楽しそうです。
どちらかというと、β刺激薬の薬効よりも、ネブライザーの儀式的な煙のワクワク感のほうが効果が大きそうです。
その場では効果がありましたが、会計を済ませて車に乗るときには元の木阿弥です。
家に戻ると、「病院にいったんだから安心ね」と。家を出るときと息子の咳はまったく変わっていないのに・・・
「酸素投与してきたんだろう!」と。酸素足りているのでまったく必要ないし、あまりの的外れに力が抜けます。第一酸素じゃ上気道炎は治りません。
この世の中では、概して正しいことよりも、感情にもとづく直感のほうが尊重されます。
常識や知識に基づく正しいことをいうと、冷たいといわれ非難されることもあります。
大体の人は、何もしないで見守るということができません。何かをしなくてはいられないのです。
しかし、看病とは自分がしてあげたいことをするのではなく、患者がしてほしいことをすることです。ホスピタリティです。
夜も遅くなったので、とりあえず寝かせようと思いますが、家族が布団をかけたり、水分を促したりしています。
息子を見ると、ほおって好きにさせてほしそうです。
「もう、いいから。好きにさせてあげて!暴れているけど、そのうち疲れて寝るから」
家族が寒くなるからとタオルをかけようとすると、息子は嫌がり暴れます。そして、咳を出します。寒くなる朝の心配よりも、暑い今の快適さのほうが大切です。
おねしょが心配だからとオムツをはかせようとしますが、無理にはかせようとするのに抵抗して咳を出します。今はおねしょの汚れよりも、寝かせるほうがずっと大切です。
「オムツははかせなくていいから。もう寝かせてあげて」と自然に口調が荒くなります。
これにはもう、仏のヤッシーも大分腹が立っていました。
もう息子が不憫で、心が折れて、泣きたくなります。
気持ちはわかるのですが、思いやる気持ちがあっても、方法が正しくないとよくならないのです。この世の中の法則は厳しいのです。
一抹の心配もあり、呼吸の管理もしたかったので小職が息子と寝ることにしました。
寝室にベッドの上で息子と二人になると、息子は身体の置き場がなさそうで、激しく咳を続けながらベッドの上を暴れまわり、足をばたつかせ、小職は背中でそのキックや踵落しを受けます。
自然に任せると、5分もしないうちに寝息を立て、咳は止まります。
睡眠で自我が止まると咳も止まるのです。
息子の寝息を聞きながら、喘音が酷くならないことを祈ります。
睡眠のサイクルは大体1時間半。睡眠が浅くなったときに咳が出ることが考えられるため、そのときにできるだけ睡眠を維持させてやることが大切です。
そして、寝ている間も、息子の呼吸が浅くなると、小職がゆったりした深呼吸の呼吸音をたて、深い呼吸にリードします。
暴れたときはキックを背中で受けて安心させてやります。
このような感じで、なんとか3時間くらい寝たところで、息子は起きてしまいました。しかし、多少なりとも休めたのかずいぶん元気になっていました。
今度は、ママがいないつらさです。子供はまだ見えないへその緒で母親と繋がっています。パパではダメです。
それを察した妻が起きてきて、息子を抱き、あとは一緒に寝ます。
翌朝には大分よくなりました。
蜂蜜をなめさせ、息子が大好きな肩車で庭を散歩し、ケアンズの朝の爽やかな日差しと風と香りに当て、治療完了です。
そして、「薬を飲ませなくていいの?」と聞かれたので、もう説明するのも疲れ果てて面倒になったので、万一のときには使おうと考えて、処方されたステロイドを隠していました。
その結果、一度のネブライザー以外にはとくに薬を使うこともなく、予想よりも早くよくなり無事帰国もできました。B787の空調が優秀なのも助かりました。
結局のところ無駄足で、私たち家族は夜の3時間を失い次女は風呂に入れず夜更かしになり、保険会社は200ドルを失い、当直の先生の忙しさが増しました。
最後に悪い評判を聞いていた、ケアンズの医療レベルです。
日本の医療はすぐに採血やレントゲンに頼ります。しかし、今回の先生はしっかり息子の症状をみて小職と同じ診断を下しました。
治療方針は小職の考えとは違いました。しかし、これは帰国を間近に控えた旅行者のことを思えば、そういう処方をしてくれるのは親切ともいえます。
確かにステロイドを使えば、すぐに咳は止まるでしょう。
しかし、小職にとって価値があるのは、帰国よりも息子の生涯の健康です。ステロイドは強力な抗炎症作用を持つ一方で、さまざまな副作用を持ちます。
ここで、下手にステロイドで誤魔化しをすると、症状を固定化させ慢性化するリスクがあると小職は考えます。(数日間の使用なので、この考えを否定する医師も多いと思いますが、肯定する医師も多いと思います)
飛行機に乗ることができずに帰国を遅らることは、多少の痛手ですが、追加の航空料金を負担すればよいだけのことです。
今回の先生はしっかりしていました。そして、家庭医でパンドールをみて様子を見ろと言うのは、何もしなくても大丈夫だという診立てでしょう。
自然治癒の効果はただ単純に病気が治ることだけではないと考えます。
行動学では、快は報酬として働き、不快は罰として作用します。快は選択され、不快は回避されます。
痛い目にあい身に染みているからから、その後もプールに入りたいとは言うけれども、酷くなるからやめたほうがいいというとすぐにあきらめるようになりました。
いくら親が厳しく叱り付けるような罰を与えたところでところでダメです。子供には経験がないから原因と結果の関係をあまり理解できません。自分の選択の結果を身をもってつらい思いをしないとダメです。
薬で誤魔化して症状を止めてしまったら、また同じ過ちを犯すでしょう。
痛みや辛さはしっかりと受け止めなければならないのです。
これも自然の深いこころ、自然療法の効果だと考えています。
最近自然療法という言葉が独り歩きしているようにも思います。
自然療法というのは正確な医学的知識と判断、患者さんを全人間的に見る能力、時間と忍耐と予定を延期する勇気と追加のコストを負担する覚悟を必要とする療法です。
最後に診察してくださった先生と対応してくださいました事務員さま、予約をしていてキャンセルをしたにもかかわらずバースデーケーキの手配など快く対応してくださいましたケワラビーチのレストランに深く感謝します。
桜満開☆東京!
2015年04月04日
おいしいスイカの見分け方
2015年04月03日
ヨガの本には、人間は果物を見たときに最も唾液が出る。だから、人間はもともと果食であると書かれています。
糖質制限で検査値が全て正常になったなんて話も耳にしますが、小職は糖質制限なぞしなくても検査値は全て正常です。
果物を食べられない生活なんてイヤです。
ケアンズのトロピカルフルーツ最高ですよね。
そこで、ケアンズ滞在中に青果店でよくスイカを見かけたので、今回はおいしいスイカの見分け方をお伝えします。
昨年スイカを作ったのですが、
持ち上げても、コンコンたたいてみても、さっぱり収穫時期がわからずにいたときに、朝起きるとカラスが連絡を取り合ってカアカア鳴いていました。
狙われている雰囲気が濃厚に漂っており、直ちに収穫しました。
ごめんね。カラス。
他の果物も絶妙なタイミングでつついてゆくのですが、野生の感覚は鋭いです。
そのスイカをいただいてみると、今まで食べたスイカの中でもっとも美味しい絶妙の熟れ。
皮の白い部分と果肉の境目まで甘いのです。
そこで、気がつきました。
カットしてあるスイカは、皮の白い部分ができるだけ薄いものを買うこと!
です。
なお、スイカは追熟しないので、買ったらなるべく早くお召し上がりください。
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